UPDATE 2020.10.5
スマホ証券とは、ネオモバ、LINE証券などのように、スマホアプリなどスマートフォンでの取引に特化してサービス設計された新しい証券会社です。
シンプルな画面で株式取引ができる点が特徴です。
また、注目すべきは使い勝手だけではありません。多くのスマホ証券が「少額から株式投資を始められる」という投資に対する敷居の低さを売りのひとつにして、若い世代や投資初心者層の関心を集めようとしています。
この「少額から株式を始められる」サービスは、既存のネット証券などでも「単元未満株取引」という名称で存在しているサービスなのですが、主力サービスではないこともあり、これまであまり認知されていませんでした。
この単元未満株取引サービスを前に打ち出し、スマートフォンで取引しやすくしたのが、スマホ証券のサービスです。少額から始められますので、投資初心者の方におすすめです。
取引手数料が定額制
Tポイントで1株から国内株式が買える
「SBIネオモバイル証券」は、ネット証券大手のSBI証券と、Tカードを運営しているCCCマーケティングが共同出資して設立したスマホ証券。「ネオモバ」というスマートフォンに特化した投資サービスを2019年4月から提供しています。
ネオモバ(SBIネオモバイル証券)では、国内株式を1株から購入可能。銘柄によっては数百円程度から取引できます。また、アプリを利用すれば積立購入も可能です。
ネオモバ(SBIネオモバイル証券)の一番の特徴は取引手数料が月ごとの定額制という点です。これは他のネット証券やスマホ証券にはない仕組みです。月間の取引額が50万円までなら、回数にかかわらず取引手数料は220円(税込)と低コスト。しかも、毎月期間限定Tポイントが200ポイント付与されますので、月50万円までの取引額なら実質的な出費は消費税分の20円だけですから、手数料を気にせず取引できます。
また、ネオモバ(SBIネオモバイル証券)では、Tポイントを使って株式を購入できます。Tポイントが貯まっている方なら、現金と同じように投資に利用できますよ。
「LINE」で国内株式取引ができる
1株から国内株式が買える
投資信託は100円から買える
「LINE証券」はLINE Financial株式会社と野村ホールディングス株式会社が手を組み、2019年8月にサービスが始まりました。
LINE証券は、コミュニケーションアプリ「LINE」上で株式取引できるという点が大きな特徴。入金は銀行からの振込の他、LINE payからもチャージ感覚で入金可能です。
1株から国内株式が買えるため、少額から始められるという点では、SBIネオモバイル証券(ネオモバ)と同じですが、LINE証券はよりシンプルな取引画面となっており、投資初心者でも取引しやすい印象を受けるでしょう。取引できる銘柄数は1,000株程度になります。
取引手数料は、日中取引(9:00~11:20、12:30~14:50)では銘柄により0.2%~0.4%、夜間取引(17時~21時)及び11:30~12:20では1%。このコストが上乗せされた価格が取引画面で提示されます。日中取引(9:00~11:20、12:30~14:50)では、銘柄がA、B、Cの3グループに分類されており、Aなら0.2%、Bなら0.3%、Cなら0.4%と銘柄によって取引手数料が異なります。グループAの銘柄の日中取引(9:00~11:20、12:30~14:50)であれば、1万円の取引で20円の手数料となりますね。
通常、東京証券取引所での取引時間は平日の9時~15時(11時半~12時半除く)ですが、LINE証券は、夜間17時~21時まで取引できるという点も特徴になります。
また、投資信託の購入も100円から可能です。28銘柄に限定されてはいますが、低コストファンドシリーズのeMAXIS Slimシリーズや人気のひふみプラス、コモンズ30ファンドもラインアップされています。
ご紹介した2つのスマホ証券のサービスは、類似しているところもありますが、それぞれに違いがあります。最後にサービス内容を一覧にして比較してみます。
SBIネオモバイル証券(ネオモバ)、LINE証券は、1株数百円から国内株式の取引ができるという点では共通しています。
大きく異なるのが手数料体系で、SBIネオモバイル証券(ネオモバ)は月額制、LINE証券は取引ごとに支払う形式です。SBIネオモバイル証券(ネオモバ)では、月額220円(税込)の手数料を支払いますが、毎月200ポイント(期間固定Tポイント)がもらえますので、月50万円までの取引額なら実質的な出費は消費税分の20円だけで済みます。
そのため、月に1万円以上の売買取引をするなら、手数料面ではSBIネオモバイル証券(ネオモバ)がおトクですね。ただし、取引がまったくない月でも手数料が引かれる点にはご注意ください。月に1万円未満の取引であれば、LINE証券(日中取引)でも良いでしょう。
1株単位で取引できる銘柄数は、SBIネオモバイル証券(ネオモバ)の方が圧倒的に多いという点は、取引額に関わらず大きな違いになります。銘柄にあまりこだわらない方であれば、1,000銘柄を取引ができるLINE証券でも充分です。
株式だけでなく投資信託も合わせてやってみたい方は、LINE証券という選択肢もあります。ただし、投資信託の銘柄数はかなり限定的ですので、あくまで入門編と認識しておいた方が良いでしょう。
この表は横にスクロールできます
スマホ証券名 | 投資できる商品 | 最低投資額 | 取引手数料(税込) |
---|---|---|---|
国内株式(約3,700銘柄) |
1株/数百円~ |
月額制220円/月 ※1ヶ月の約定代金合計額が50万円以下の場合 ※毎月期間固定Tポイント200ポイント付与 |
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国内株式(約1,000銘柄) |
1株/数百円~ |
日中取引(9:00~11:20、12:30~14:50):株価×0.22%~0.44% ※銘柄によって異なる |
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国内株式(約3,700銘柄) |
100株/数万円~ |
買付手数料:0円 |
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投資信託(28銘柄) |
100円~ |
購入時手数料:0円 ※別途運用コスト(信託報酬)がかかる |
株式投資と聞くと、まとまった資金が必要というイメージを持つ方もまだまだ多いと思います。スマホ証券は、そういったイメージを払拭し、株式投資を身近なものに変えるきっかけになりえるサービスです。勉強のために、まずはスマホ証券から始めてみるのも良いでしょう。
スマホ証券なら、手数料面でSBIネオモバイル証券(ネオモバ)やLINE証券がおすすめです。スマートフォンから簡単に口座開設できますよ。
2020年10月5日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。