UPDATE 2019.10.3
投信工房は、松井証券が提供する「アドバイス型」のロボアドバイザーサービス。アドバイス型でありながら「リバランス機能」を備えているという点が大きな特徴です。
ロボアドバイザーには「アドバイス型」と「投資一任型」という2つの種類があり、「アドバイス型」は商品の組み合わせ・資産配分を提案するタイプ、「投資一任型」は商品を提案したうえで運用までを自動で行うタイプです。
ロボアドバイザーとして有名なWealthNavi(ウェルスナビ)やTHEO(テオ)は投資一任型になります。
投信工房は「アドバイス型」に分類され、8つの質問に答えるだけで最適なポートフォリオを提案してくれます。
投信工房の大きな特徴は、他のアドバイス型のサービスにはない3つの「リバランス機能」です。リバランスとは、商品の配分の見直し作業のこと。投信工房はアドバイス型のロボアドバイザーでありながら、運用のサポートまでしてくれるため、投資一任型に近いサービスを受けられるのです。
投信工房は、リバランス機能を持つロボアドバイザーの中で、唯一、NISAやつみたてNISAが利用できます。
WealthNavi(ウェルスナビ)をはじめとした投資一任型のロボアドバイザーサービスでは、NISAやつみたてNISAは利用できません。それには、NISAやつみたてNISAで、年間に投資できる上限額が設定されていることに起因します。
WealthNavi(ウェルスナビ)などでは、リバランスのための売買が行われると、累計買付額がNISAやつみたてNISAの上限額を超えることが多いと想定されるため利用できなくなっているのです。
一方、リバランス機能を持つ投信工房では、NISAやつみたてNISAが利用できます。それは、積立の際に「NISA優先」という機能があるためです。
これは、投信工房での積立額がNISAの年間の上限額を超える場合には、課税口座(特定口座や一般口座)扱いにスライドできるという機能です。リバランスでの売買によってNISA上限を超えてしまっても、エラーが出ずに積立できるため、NISA・つみたてNISA対応が可能というわけです。
最初に説明したように、投信工房はアドバイス型のロボアドバイザーでありながら、運用面での自動リバランス機能を備えており、投資一任型に近いサービスを受けることができます。
WealthNavi(ウェルスナビ)やTHEO(テオ)のような投資一任型のロボアドバイザーの利用料は、投資額の1%程度かかるのが一般的ですが、投信工房の利用料は無料です。
しかも、対象の投資信託に関しては購入時手数料なし、保有期間中にかかる運用コスト(信託報酬)も低いものばかり。トータルで非常に低コストのサービスになっています。
投信工房の運用コスト(信託報酬)は、最も高いプランで年0.38%。WealthNavi(ウェルスナビ)だと運用コスト(信託報酬)の他に、預入額の年1%がサービス利用料としてかかるため、最も高いプランで年間1.14%の運用コストがかかります。その差は0.76%となりそれなりの開きが出ます。
例えば、100万円を運用していたとすると、投信工房なら高くても4,180円、WealthNavi(ウェルスナビ)だと12,540円が年間の運用コストになります。運用年数が長くなればなるほどコストは積み重なっていき、コスト差も拡大していきます。(費用はいずれも税込)
また、運用がうまくいっていない年でもコストは必ずかかります。長期投資をするうえで、手数料はとても大事なポイントなのです。
投信工房 | WealthNavi(ウェルスナビ) | |
---|---|---|
利用料 |
0円 |
年1.1% ※預かり資産3,000万円まで |
購入時手数料 |
0円 |
0円 |
運用コスト(信託報酬) |
最大年0.38% ※最も高いポートフォリオの場合 |
年0.10%~0.14% |
100万円を20年間運用した場合のコスト ※1 |
8.36万円 |
24.2〜25.08万円 |
※費用はすべて税込
※1 値動きがなかった場合の試算。値上がりした場合、コスト差は大きくなります。
ロボアドバイザーと言えば、WealthNavi(ウェルスナビ)やTHEO(テオ)のイメージが強いですが、NISAやつみたてNISAを利用したいなら、候補になるのは松井証券の「投信工房」です。NISAやつみたてNISAは、非常におトクな非課税制度ですので、有効に活用しましょう。
投信工房は、自動リバランス機能がある低コストのロボアドバイザーです。松井証券の口座開設から始めましょう。
2019年10月3日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。