UPDATE 2021.12.22
FOLIO(フォリオ)のおまかせ投資は、ロボアドバイザーサービスの1つです。
いくつかの質問に答えるだけで商品提案から購入、運用まですべておまかせできるというサービスの枠組みは、WealthNavi(ウェルスナビ)やTHEO(テオ)といった他のロボアドバイザーサービスと同じです。
イメージやビジュアル面での親しみやすさを出そうとしているのか、おまかせブラザーズというかわいらしい5つのキャラクターが、運用プランごとに設定されています。
FOLIO(フォリオ)のおまかせ投資の特徴は次の4つです。
特徴1から3は、WealthNavi(ウェルスナビ)やTHEO(テオ)と大きな違いはありません。
すべて自動で資産運用できる
投資対象は米国ETF
利用料は預かり資産の年1.1%(税込)
始める際の質問項目がかなりシンプル
FOLIO(フォリオ)のおまかせ投資は、3つの質問に答えて入金するだけで始められます。商品選択や購入、リバランス(資産の再配分)までおまかせできますので、投資初心者の方にも始めやすいサービスです。
おまかせ投資の投資対象は米国ETF(米国市場に上場しているETF)。国内のETFは全部で200本程度ですが、米国ではメジャーな投資商品で2,000本以上のETFがあります。
FOLIO(フォリオ)では、その中から「流動性が高い、償還リスクが低い、手数料が低いという3つの条件に合った銘柄を選ぶ」とホワイトペーパーに記載されています。
FOLIO(フォリオ)のおまかせ投資の利用料は預かり資産の年1.1%(税込)で、WealthNavi(ウェルスナビ)やTHEO(テオ)と同じです。その他にかかる運用コスト(信託報酬やETFを売買する際の委託手数料等)はWebサイトに明記されていません。
為替手数料や売買手数料は利用料に含まれますが、利用料が預かり資産の1.1%(税込)というのは決して安くはありません。
例えば、おまかせ投資で100万円を運用する場合、年間で1万円程度の利用料が差し引かれ続けることになります。
質問事項は「年齢」「年収」「預貯金」の3つだけと、他のロボアドバイザーサービスよりもかなりシンプルな内容になっています。運用プランの診断は、長期投資を前提に「投資できる期間(年齢)」と「資金力(年収・預貯金)」から出されており、物足りなさを感じる方もいるかもしれません。
ただ、他のロボアドバイザーサービスでよくある、投資の知識や意向に関する質問を勘案するよりも、属性からのみ診断する方が、より客観性の高い診断結果とも言えます。
国内のロボアドバイザーで、預かり資産ナンバー1のWealthNavi(ウェルスナビ)と比較しながら、各サービス項目をご説明しましょう。次の表をご覧ください。
FOLIO(フォリオ)のおまかせ投資 | WealthNavi(ウェルスナビ) | |
---|---|---|
投資対象 | 米国ETF(上場投資信託) |
海外ETF(上場投資信託) |
買付EFT銘柄数 |
不明(資産クラス:8種類) ※銘柄名も不明 |
6~7銘柄(資産クラス:7種類) ※銘柄名はWebサイトに明記 |
最低投資金額 | 10万円 |
10万円 |
積立投資 | 1万円/月〜 リバランス機能付き自動積立 |
|
利用料(税込) ※売買手数料・為替手数料を含む |
年率1.1% ※3,000万を超える部分は0.55% |
年率1.1% ※3,000万を超える部分は0.55% |
割引制度 | 長期割(通常年1.0%の利用料が、長期割適用で最大0.99%に) |
|
運用コスト(信託報酬) | 不明(記載なし) |
年率0.08%~0.13% |
運用モデル | 配分比率:現代ポートフォリオ理論に基づいた平均分散法 |
おまかせ投資と同じ |
自動リバランス |
原則として1ヶ月に1回 |
原則として半年に1回 ※資産クラスが5%以上乖離した際は前倒しで実施 |
DeTAX(自動税金最適化) | ||
分配金の自動再投資 | 不明(記載なし) |
|
スマホアプリ | iPhone、android | iPhone、android |
自動積立サービスがない
長期割引サービスがない
DeTAX(自動税金最適化)機能がない
自動積立とは、毎月定額を積み立て運用してくれるサービスで、WealthNavi(ウェルスナビ)だけではなく、ロボアドバイザーサービスでは通常あるサービスですが、FOLIO(フォリオ)のおまかせ投資にはありません。
積立預金のような感覚で、毎月少しずつ運用に回していきたいといった場合は、おまかせ投資では少し手間がかかることになります。
長期割引サービス(長期割)は、WealthNavi(ウェルスナビ)にある長期利用者の優遇プログラム。運用期間と運用金額に応じ、6ヶ月ごとに利用料の割引が適用され、通常は預かり資産の1.1%である利用料が、最大0.99%まで割り引かれます(いずれも税込)。こういったサービスは、おまかせ投資には用意されていません。
DeTAXとは、簡単に言うと、リバランス時に商品を売却する際、利益を少なく調整するための売買を同時に行い、支払う税金を抑える機能で、WealthNavi(ウェルスナビ)にはあります。これにより、コストを抑えた運用が可能になりますが、おまかせ投資にはこういった機能はありません。
FOLIO(フォリオ)のおまかせ投資は、すべて自動でおまかせできるという基本機能や利用料は他のロボアドバイザーサービスと同じですが、自動積立サービスがない点で他より見劣りしてしまいます。
今後のサービスアップデートに期待しましょう。
ロボアドバイザーなら、WealthNavi(ウェルスナビ)とTHEO(テオ)が大きなシェアを占めており、機能面ですぐれています。コスト面では割引制度が受けやすいTHEO(テオ)に分があります。人気の高さならWealthNavi(ウェルスナビ)、コストならTHEO(テオ)という選択になりますね。
2021年12月22日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。