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01ロボアド WealthNavi(ウェルスナビ)とTHEO(テオ)を比較

UPDATE 2019.10.9

はじめに
いくつかの質問に答えて入金すれば、あとは銘柄選びから運用まで、すべてをおまかせできるロボアドバイザーサービスですが、投資初心者の方だけでなく、経験者の方にも広がっているようです。
特に人気の高いのは「WealthNavi(ウェルスナビ)」と「THEO(テオ)」。どんな違いがあってどちらの方が優位なのでしょうか。

ロボアドの2強、ウェルスナビとテオ

ロボアドバイザーの中で、一番人気は「WealthNavi(ウェルスナビ)」です。預かり資産、申込件数ともにナンバーワン。「THEO(テオ)」がそれに続いています。
この2つのサービスは、いずれも海外のETFという金融商品に分散投資するロボアドバイザー。ほぼ同時期にスタートしていますが、2017年以降、急成長を遂げています。

  WealthNavi
(ウェルスナビ)
THEO
(テオ)
運営会社

ウェルスナビ株式会社

株式会社お金のデザイン

サービスリリース

2016年7月

2016年2月

預かり資産※

1,386億円

390億円

申込件数※

12.6万口座

7.1万口座

※預かり資産、申込件数は、(社)日本投資顧問業協会契約資産状況(最新版)(2019年3月末現在)より

ウェルスナビとテオを比較してみましょう

WealthNavi(ウェルスナビ)とTHEO(テオ)は、銘柄選びから売買、運用までをすべておまかせできるという、サービスのアウトラインは共通しています。しかし、細かく見ていくと違いも多いことに気づきます。どんな違いがあるのかこれから解説していきます。

比較点1 WealthNavi(ウェルスナビ)・THEO(テオ)のサービス比較

  WealthNavi
(ウェルスナビ)
Theo
(テオ)
投資対象

海外ETF(上場投資信託)

海外ETF(上場投資信託)

買付ETF銘柄数

6~7銘柄

30~40銘柄

最低投資金額

10万円

1万円

※1万円だと積立設定が必要

積立投資

1万円/月〜

※リバランス機能付き自動積立

1万円/月〜

利用料(税別)
※売買手数料・為替手数料含む

年率1.0%

※3,000万円を超える部分は年率0.5%

年率1.0%

※3,000万円を超える部分は年率0.5%

運用コスト(信託報酬)

年率0.10%~0.14%

明記されていない

割引制度

長期割
(通常年1.0%の利用料が、利用状況に応じて最大0.9%に)

テオ カラーパレット
(通常年1.0%の利用料が、利用状況に応じて最大0.65%に)

自動リバランス

原則として半年に1回

※資産クラスが5%以上乖離した際は前倒しで実施

1ヶ月に1回

ポートフォリオの自動変更

なし

年齢などに応じて年1回見直し

※「THEOにおまかせ」を有効にしている場合

その他の機能

自動税金最適化機能(DeTAX)

THEO AIアシスト
THEO Tax Optimizer

クイック入金対応銀行

7行
三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、住信SBIネット銀行、ソニー銀行、イオン銀行、じぶん銀行

7行
三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、住信SBIネット銀行、じぶん銀行、楽天銀行、ゆうちょ銀行

出金可能額

全額

出金後の預かり資産が10万円を下回らない範囲

※全額出金の場合は解約が必要

スマホアプリ

iPhone、Android

iPhone、Android

比較点2 投資対象

投資対象はWealthNavi(ウェルスナビ)もTHEO(テオ)も海外ETFです。
買い付ける銘柄数には違いがあり、WealthNavi(ウェルスナビ)は定番銘柄に絞り込んだ6~7銘柄なのに対して、THEO(テオ)では30~40銘柄程度と、きめ細かく多くの商品に配分されます。

これは両社の考え方の違いによるものだと思いますが、どちらが良いと簡単に言えるものではなさそうです。

比較点3 最低投資額・積立

いくらから始められるかという最低投資額を見ると、WealthNavi(ウェルスナビ)が10万円、THEO(テオ)が1万円でTHEO(テオ)の方が少額から始められることがわかります。
WealthNavi(ウェルスナビ)の10万円というのも少額ではありますが、THEO(テオ)はそれ以上にハードルを下げて始めやすさを売りにしています。

ただし、ここで注意点がひとつ。THEO(テオ)で1万円から始める場合、必ず毎月の積立設定をしなければなりません。
Webサイト内に次のような記載もあり、10万円未満で運用し続けることを想定したサービスではないということです。

“運用資産が少額(およそ10万円未満)の場合、銘柄数が少なくなることから、資産運用方針と実際のポートフォリオとの乖離が大きくなる可能性がありますが、運用資産が増加することで乖離が緩和されてゆきます。”
(THEO(テオ) Webサイトより引用)

また、積立投資は両者とも月1万円からできます。
細かい話になりますが、WealthNavi(ウェルスナビ)では現金が2万円以上にならないと積立購入されないようです。積立設定が1万円だと実際の購入は2ヶ月ごとになるということです。

比較点4 コスト(利用料・信託報酬)

ロボアドバイザーのコストは、利用料と、信託報酬と呼ばれる運用コストの2つです。

利用料

WealthNavi(ウェルスナビ)とTHEO(テオ)の利用料は、いずれも預かり資産(入金したお金)の年1%(税別)。
100万円預けていると年に1万円かかる計算で、預けている間ずっと差し引かれ続けます。10年なら10万円、20年なら20万円です(いずれも税別)。

利用料には、ロボアドバイザー自体の利用料の他、投資対象である海外ETFの売買手数料や、売買のために円を米ドルなどに換える際の為替手数料などが含まれます。
これを高いとするか、安いとするかは評価が分かれるところですが、利用料1%が差し引かれ続けるということは、その分利益が減ってしまうことを意味します。長期投資ではランニングコストをできるだけ抑えることも重要なポイントです。

利用料の割引制度

WealthNavi(ウェルスナビ)とTHEO(テオ)の両者とも、利用料の割引制度があります。
WealthNavi(ウェルスナビ)は預かり資産が50万円以上の場合、利用期間に応じて割引される「長期割」があり、最も安くなると年0.9%になります。
ただし、この長期割はWealthNavi(ウェルスナビ)本体のみに適用されるもので、「WealthNavi(ウェルスナビ) for SBI証券」などの提携サービスには適用されませんのでご注意ください。

一方のTHEO(テオ)でも、後追いで割引サービスをスタートさせました。利用期間ではなく預かり資産に応じて割引されるという内容の「テオ カラーパレット」というサービスで、1万円以上で年0.9%、50万円以上で年0.8%、100万円以上で年0.7%、最大年0.65%まで下がります。
THEO(テオ)の方が割引を受けやすい仕組みになっています。

運用コスト(信託報酬)

利用料の他、信託報酬という運用コストがかかります。
WealthNavi(ウェルスナビ)やTHEO(テオ)のWebサイトでは記載が目立たないため、利用者の方でも認識されていない方がいるかもしれません。
信託報酬は、WealthNavi(ウェルスナビ)ではプランにより年0.1~0.14%と記載されています。THEO(テオ)では明記されていませんが、投資対象が同じ海外ETFのためWealthNavi(ウェルスナビ)と大きな差はないと思われます。

両者の投資先である海外ETFは信託報酬が低めの商品です。年0.1%程度というのは投資信託と比べても低いものと言えます。

比較点5 リバランス機能・その他

リバランス機能

リバランスとは、銘柄の配分を最初に決めた配分(ポートフォリオ)に合わせて調整することです。
運用開始から時間がたつと、値動きの影響で銘柄の配分が変わってくることがありますが、その際、商品を売買することで配分を元に戻すのです。

このリバランス機能は、WealthNavi(ウェルスナビ)では積立をしていれば積み立てる度に行われる他、原則として半年に1回行われます。
THEO(テオ)は、積み立てる際のリバランスはありませんが、1ヶ月に1回リバランスされます。
自分で運用する場合、リバランスは年1回程度が目安とされています。少し内容に違いはありますが、どちらも充分頻繁にリバランスが行われると言えるでしょう。

自動税金最適化

自動税金最適化を行う機能は、当初はWealthNavi(ウェルスナビ)だけの機能でしたが、THEO(テオ)も追従して実装しました。簡単に言うと、分配金を受け取ったり、リバランス時に商品を売却したりする際、利益を少なく調整するための売買を同時に行い、支払う税金を抑える機能です。

この機能の効果は、Webサイトには明記されていませんが、WealthNavi(ウェルスナビ)の柴山CEOは、”多くの場合、「DeTAX」の機能により年間0.4~0.6%程度の負担減となる”とインタビューで話しています。目に見えにくいですが効果が期待されます。

THEO(テオ)の資産運用方針自動変更機能

THEO(テオ)は、リバランスだけではなく、資産運用方針(成長・安定のバランス配分)自体の自動変更機能も備えています。年齢や金融資産額などに応じて年1回変更してくれるサービスで、年齢が上がると値動きが安定した資産の配分を増やしてくれるようなものだと考えられます。

まだサービス開始から数年のためどの程度有効な機能なのかは判断できませんが、初心者にとっては少し難しい部分ですので助かる機能です。

THEO(テオ)のAIアシスト

THEO(テオ)のAIアシストは、AIが投資対象銘柄の大幅下落を判断した際、該当する銘柄の比率を引き下げて、資産全体が大きくマイナスしないように調整する機能です。深刻な大幅下落の際だけに機能するようですので、万一の保険のようなものだと捉えればよいでしょう。

比較点6 その他(入出金・アプリ)

入金

どちらのサービスも、提携銀行のネットバンキングからの入金(クイック入金)が無料で利用できます。提携数や銀行の顔ぶれに大きな違いはありません。

出金

出金時は、登録している出金先口座へ振り込まれますが、どちらも手数料は無料です。
WealthNavi(ウェルスナビ)では全額出金も可能ですが、THEO(テオ)では預かり資産が10万円を切る出金はできません。THEO(テオ)で全額出金をする際は、解約が必要になりますので注意しましょう。

スマホアプリ

スマホアプリは、WealthNavi(ウェルスナビ)、THEO(テオ)ともにiPhone、Androidの両方に対応しています。
なお、WealthNavi(ウェルスナビ)のアプリは2018年グッドデザイン賞を受賞しています。

サービスを比較する際のポイントは?

比較してきたように、WealthNavi(ウェルスナビ)とTHEO(テオ)の基本機能に決定的な違いはありません。
サービス面で言えば、以前は「自動税金最適化」を備えたWealthNavi(ウェルスナビ)が一歩リードしていましたが、THEO(テオ)が追従したことでその差がなくなりました。また、割引制度においては、THEO(テオ)の方がより利用料を抑えることができるという意味ではメリットがあります。

もちろん最も重要なのは運用成績ですが、将来の成績は予想しにくいですのでコスト面のサービススペックで選ぶのも一つの考え方です。

まとめ

資産形成をおまかせできるロボアドバイザーサービスは、資産形成のことを考える時間のない人にとって便利なサービスです。ただし、すべておまかせする以上はサービス自体に対する理解や絶対的な信頼感が欠かせません。
WealthNavi(ウェルスナビ)とTHEO(テオ)のどちらにするか、というだけでなく、投資に関する最低限の理解を持った上で始めましょう。

ロボアドはどちらを選ぶ?

WealthNavi(ウェルスナビ)とTHEO(テオ)は、機能面では互角ですがコスト面では割引制度が受けやすいTHEO(テオ)に分があります。人気の高さならWealthNavi(ウェルスナビ)、コストならTHEO(テオ)という選択になりますね。

ロボアドバイザーについてはこちらの情報も参考にしてください

2019年10月9日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。