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- はじめに
“外貨預金やFX、株式投資に興味を持ち始めたが、どんな情報をチェックすればよいのかわからない“ そんな方にまず知っていただきたいのは「経済指標」です。
今回は、その「経済指標」についてまとめました。
経済指標とはどんなもの?
経済指標とは、各国の政府や中央銀行が発表する指標のこと経済指標とは、各国の政府や中央銀行が発表する指標のことです。
各国の経済の動向に敏感に反応する為替相場にとって、大きく影響するものです。
経済指標は今後の為替相場の動向を知る材料であると同時に、発表のタイミングで大きく相場が動くこともありますので、外貨預金やFXをする人はチェックすべき情報です。
経済指標の種類はたくさんありますが、今回は主なものをいくつかご紹介します。
発表スケジュールが事前に決まっているものがほとんどですので、チェックも簡単です。
チェックするべき経済指標は?重要なのは米国の指標
次は、チェックするべき経済指標についてご紹介します。
為替市場の中心は、世界経済の中心である米ドルです。
為替市場では米ドルを介して各国の通貨が取引されていることがほとんどです。例えば、日本円から豪ドルを購入するとき、銀行間では「日本円から米ドル」と「米ドルから豪ドル」の2つの取引がされています。
そのため、アメリカに関連する経済指標は、米ドルを取引していなくてもチェックするべき情報だと覚えておいてください。
アメリカの最も重要な指標は「雇用統計」
特に重要なアメリカの指標は「雇用統計」です。発表スケジュールは毎月第一金曜日(場合によっては第二金曜日)、日本時間22:30(サマータイム中は21:30)です。
雇用統計ではいくつかの指標が発表されますが、特に注目度が高いのは、「非農業部門雇用者数」や「失業率」。これは、アメリカの個人消費の大きさが理由で、失業者が増えると消費が落ち込むので景気が悪くなる傾向があるためです。
その他、アメリカの重要な指標をいくつかご紹介します。
年に8回発表される「FOMCの政策金利」は、2018年10月時点では「アメリカがいつまでどれ位の頻度で利上げをするか」という視点で注目される指標になります。また、「GDP」や「小売売上高」で消費の力強さを知ることができます。「ISM製造業景況感指数」では企業が感じている景気の状態をいち早く知ることができ、こちらも注目の指標となります。
各国の重要な指標と要人発言
もちろん、アメリカの経済指標だけチェックすればよいわけではありません。例えば豪ドル・円を取引したいと考えているならば、日本の経済指標もオーストラリアの経済指標も大切です。
各国の指標で重要なのは、アメリカと同様、政策金利、GDP、雇用統計、小売売上高が挙げられます。
日本の経済指標の発表で大きく相場が動くことは稀ですが、「日銀金融決定政策会合」では日本の政策金利が発表されます。金融政策の方針も報告されますので、こちらもチェックしておきたい指標のひとつです。
また、米国を含め各国の要人(中央銀行の総裁など、経済・金融政策上重要なポジションにいる人)の発言により相場が動くこともあります。
重要指標一覧
ご説明した経済指標を一覧にまとめました。ぜひチェックしてみてください。
経済指標 | 概要 | 発表時期 |
---|---|---|
米雇用統計 | 米国労働省が発表する米国の雇用情勢を指数化した統計。10数項目からなるが、特に「非農業部門雇用者数」「失業率」が重視される。 | 毎月第一金曜日 |
FOMC政策金利発表 | 米国連邦公開市場委員会が発表する米国政策金利の方針(ターゲットとする金利)。 | 年8回、6週間ごとの開催日の最終日 |
米GDP(国内総生産) | 米国内で期間内に新たに生み出された付加価値(商品やサービス)の総額。「速報値」が注目される。 | 1・4・7・10月下旬 |
米小売売上高 | 米国商務省経済分析局が発表する米国の小売業者(スーパーや百貨店、コンビニなど)の売上額。総合指標や項目別指標も発表されるが「小売売上高」が重視される。 | 毎月第9営業日(前月分の発表) |
ISM製造業景況感指数 | 米国供給管理協会が発表する「企業の景況感」を示した指標。製造業の購買担当者のアンケートが基になっている。 | 毎月第1営業日(前月分の発表) |
日銀金融決定政策会合 | 日銀が金融政策に関する会合を開催した後、政策金利を発表。発表時刻は会合終了時刻に依る。 | 年8回開催される最終日 |
要人発言 | 指標ではないが、各国の経済・金融政策上重要な要人が発言する機会。発言内容によって、相場が動くことがある。 | – |
経済指標をチェックしてみよう・経済指標の見方
これらの経済指標の発表スケジュールを一覧にまとめた「経済指標カレンダー」が、証券会社やFX会社のウェブサイトで提供されています。
経済指標カレンダーでは、重要度が★の数などで示されている場合もあり、チェックすべき指標が分かりやすくなっています。
後ほどおすすめのカレンダーもご紹介します。
経済指標の見方は「サプライズ」かどうか
経済指標カレンダーには「前回の結果・発表前の市場予想・今回の結果」が載っています。注目するのは「市場予想」と「今回の結果」です。発表時、為替は予想と違う「サプライズ」な結果になった場合に大きく変動することが多いためです。
「市場予想と比較してどうだったか」を軸に、経済指標を観ていくと、相場の動きが見えてきます。
重要な経済指標時の取引は要注意
米国の雇用統計など重要な経済指標の発表の前後は、相場が敏感な動きをし一瞬の内に1~2円乱高下することがあります。慣れない間は取引せず「どんな動きをするのかな」と観察することをおすすめします。デモ取引で体験するのも有効です。
また、経済指標の結果がよかったからと言って、必ずしも為替相場が上がるとは限らないことを心に留めておいてください。
おすすめの「経済指標カレンダー」
さいごに、PC、スマートフォン別におすすめの経済指標カレンダーをご紹介します。
PCでチェックするおすすめ経済指標カレンダー
みんなのFX「経済指標カレンダー」 | 一週間分の経済指標スケジュールが掲載されており、かつ関連する通貨も載っているので初心者の方でもチェックしやすい経済カレンダー。 |
羊飼いのFXブログ | カリスマFXトレーダーである羊飼いさんのWebサイト。 トップページをしばらくスクロールすると、左側に「○月○日の為替相場の注目材料」というコンテンツがあり、その日の経済指標が注目度付きで掲載されている。「今回の結果」が省略されている点は要注意。 過去の経済指標時の相場の動きのまとめもあるので参考になる。 |
スマートフォンでチェックするおすすめ経済指標カレンダー
Yahoo!Financeアプリの「経済指標」 | Yahoo!Financeは為替相場の情報も豊富ですが、多様な通貨ペアの経済指標の情報に対応している。アプリをインストールしておくと見やすいのでスマホを持っている方は是非ダウンロードしよう。 |
FX会社が配信するメール | SBI FX トレードなど、FX会社などによっては毎朝その日の発表スケジュールを配信してくれるところもある。 |
まとめ
重要な経済指標の発表によって、自分が投資しているものへの影響を知ることは重要です。経済カレンダーを見る習慣をつけるとよいでしょう。
2019年1月11日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。