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- はじめに
ネット証券で投資信託や株式取引を始める場合、最初に証券会社の口座を開設する必要がありますが、口座開設の手続きは、他のWebサービスと比べるとやや複雑です。
証券会社の口座開設申込時に、つまづきそうな点、必要なもの、事前に決めておくべきことなどをまとめてみました。
口座開設申込時に必要なもの
口座開設申込時に必要なものは、次の通りです。確認しておきましょう。
メールアドレス | GmailなどのフリーメールアドレスでもOKです。 |
本人確認書類 | 運転免許証、パスポート、住民票の写し、印鑑登録証明書などの提出が必要です。 提出書類の数は証券会社によって異なります。 提出方法は、Webアップロードかコピーの郵送から選べます。 【ご注意】住所変更がある場合は、住所変更後の書類が必要です。 |
マイナンバー | マイナンバー登録のため、通知カード、もしくは個人番号カードが必要になります。 ※証券会社によっては、提出が申込時でない場合もあります。 |
PCサイト、スマホサイトに加えて、スマホアプリからの口座開設が可能な場合もありますので、各証券会社サイトで確認してみましょう。
事前に決めておくこと
口座開設申込フォームでは、次のような内容を選択する必要があります。事前に理解して、決めておきましょう。
特定口座か一般口座か
投資で得た利益には約20%の税金がかかります。そのため、確定申告や実際の納税などが必要になるのですが、それらに関係してくるのが、特定口座と一般口座です。
「特定口座」を選択すると、確定申告に必要な書類を証券会社が作成してくれます。なおかつ、「源泉徴収あり」では、納税まで代行してもらえます。基本的には、「特定口座・源泉徴収あり」を選びましょう。
NISA口座を開設するか
NISAは、非課税投資枠が設けられたおトクな口座です。
NISA口座は1つの金融機関でしか開設できません。その証券会社をメインで利用する場合にはNISA口座も開設するとよいでしょう。
※総合口座とNISA口座を同時に申し込めない証券会社もあります。
系列銀行がある場合、同時に口座開設するか
楽天証券なら楽天銀行、SBI証券なら住信SBIネット銀行の口座開設を、それぞれ同時に申し込めます。
証券と銀行の口座を連携することで次のようなメリットがあります。
株式や投資信託などの商品を買う際、資金移動が非常に便利
券と銀行を連携することで、銀行の預金金利が優遇される(楽天銀行なら年0.10%、税引前)
楽天証券の場合、楽天銀行同時口座開設&自動入出金サービスの設定で、1,000円がもらえる
また、銀行の同時申込をする際には、その場でキャッシュカードの種類を選択する必要があります。楽天銀行では、クレジットカード一体型など多くのキャッシュカードがありますので、あらかじめどれにするか決めておくとスムーズです。
取引にあたって入力が必要な事項
総合口座開設が完了した後、取引前に入力が必要な事項がいくつかあります。
特に難しい内容ではありませんが、あらかじめ知っておくとよいでしょう。
投資に関するアンケート、勤務先の登録 | いずれの証券会社でも、取引前に入力が必要です。初回ログイン後に誘導されることが多いです。 お勤めの場合、勤務先の会社名を入力する必要がありますが、会社に連絡がいくわけではありません。 |
ログインする際のパスワードの変更 | 証券会社によって、初回ログイン後などに変更が必要な場合があります。 変更したパスワードはきちんと管理しておきましょう。 |
取引パスワード(取引画面などで入力)の設定 | 証券会社によっては、取引パスワードが自動付与されている場合もあります。 |
総合口座開設の主な流れ
口座開設から取引スタートまでの流れは、証券会社によって異なる部分もありますが、次のような流れで進みます。
ポイントは、オンラインで申し込んだ場合でも、申込後に郵送で書類を受け取る必要がある点です。そのため、口座開設の申し込みから取引できるようになるまでには少し時間がかかることを覚えておきましょう。
また、SBI証券では取引開始に必要な書類が本人限定郵便で届きます。本人限定郵便は受け取り方がやや複雑ですので知らない方はあらかじめ調べておくと良いでしょう。
- STEP 1
口座開設申し込み(本人確認書類やマイナンバー情報アップロード)
- STEP 2
郵送書類の受け取り(ログイン・パスワード情報)
- STEP 3
ログイン
- STEP 4
初回ログイン時の必要事項入力
- STEP 5
取引スタート
auカブコム証券では口座開設アプリがある
auカブコム証券には、「SMART証券口座開設」という口座開設アプリがあります。ネット銀行では口座開設アプリが珍しくなくなっていますが、ネット証券ではまだauカブコム証券だけです。
口座開設アプリのメリットは?
アプリなのでダイレクトにアクセスできる
撮影した本人確認書類から氏名や住所などの情報を読み取って入力項目に反映することができる
入力したデータは一定期間保存されるため途中で止めても続きから再開することができる
また、Androidの一部機種(マイナンバーカード読み取り対応スマートフォン)では、通常必要になる郵送書類の受け取りが不要のため、ペーパーレスで口座開設を完了できて便利です。
ネット証券の多くでは、Webサイトから本人確認書類のアップロードができるようにはなっていますが、アプリがあれば手続きがよりスムーズに進められそうですね。
まとめ
証券会社の総合口座開設は、専門用語が出てくるため、はじめての方には難しい印象があるかもしれません。でも、ご説明したように流れは比較的シンプルで必要なものは多くありません。口座開設自体はもちろん無料ですので、投資をしたいと思ったら気軽に申し込んでみましょう。
2019年1月11日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。