UPDATE 2020.7.1
最初にご紹介するライフプランシミュレーションツールは、SONPOひまわり生命の「ライフプランコーチ」です。
質問に答えると、100歳時点の収支がどの程度黒字か(赤字か)、達成率で教えてくれるツールです。
現在の家計の収支などの詳細情報がわからなくても、収入、住宅費などを入力すれば簡易的なシミュレーションができるので、家計簿をつけていない方でもトライしやすいツールです。
1問1答形式で、収入や家族構成、金融資産などについて14問答えると、シミュレーション結果が出ます。
収入、住宅、教育、老後については、詳細な項目設定も用意されていますので、より現実的な数字を確認することもできます。
詳細項目の中に、「将来の積立運用」が含まれている点も特徴のひとつ。
つみたてNISAなどを利用予定であれば、運用益も含めてシミュレーションに加えられます。
なお、初期設定で、住宅は賃貸、退職金は平均値が入っています。また退職年齢は60歳固定です。その点はご注意くださいね。
結果画面の特徴 | ・生涯収支がわかる ・キャッシュフロー表など具体的な数字を確認できる |
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詳細設定の特徴 |
・金融資産別(預貯金、株式など)に、金額と予定利率を入力できる ・積立投資の内容を入力できる ・住宅ローンの金利設定ができる ・一時収入(保険満期、相続等)も入力できる |
シミュレーション期間 | 100歳まで |
結果保存 | |
サービスサイト | https://lifeplan-coach.himawari-life.co.jp/ |
松井証券の「松井FP」は、ライフプランコーチと同じようなシミュレーション結果が得られます。
結果画面には、85歳時点での収支が、いくら黒字(赤字)であるか、その金額が明記されています。
入力画面は、テーマごとに5ページにまとめられています。例えば、年収、退職年齢、退職金などを1ページで入力する設計になっており、スピーディに入力できるでしょう。
ライフプランコーチに比べると必須の入力項目が多くはなりますが、月々の生活費さえだいたい把握できていれば、あとは年収や家族設計など基本情報になります。
詳細項目の中では、特に教育費(学費・習い事・進学塾)を細かく設定できます。
証券会社のツールであるため投資を促す導線はあるのですが、シミュレーション結果自体に、将来の投資結果を反映することはできません。ここはやや残念な点です。
結果画面の特徴 | ・黒字額(赤字額)がわかりやすい ・キャッシュフロー表など具体的な数字を確認できる |
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詳細設定の特徴 |
・教育費が学費、習い事、進学塾と分かれていて細かく設定できる ・詳細設定が1ページにまとまっている |
シミュレーション期間 | 85歳まで |
結果保存 | |
サービスサイト | https://www.matsui.co.jp/tool/sp/simulator/ |
この記事に掲載している松井FPのシミュレーション結果は、下記のリンクから閲覧できます。
野村證券には「ゴールベース」というライフプランシミュレーションツールがあります。
最初に4つの質問(年齢、収入、家族、住宅)に答えたあと、タイムライン上にライフイベントを追加・修正して、ライフプランを完成させます。
タイムラインがメインに据えられており、将来的な収支を確認するというよりは、ライフイベントに伴う今後の支出に備える、という目線が強いツールです。「ゴールベース」という名前にも表れていますね。
そのため、将来収支はグラフのみで、実際にどれくらい黒字(赤字)になるのかは明記されていません。
これから結婚や住宅購入など、大きなライフイベントを控えている方が、今後の収支の大枠を把握し、投資に回す金額を検討する、といった目的に向いているでしょう。
結果画面の特徴 | ・タイムラインがメインの構成。 ・収支はグラフのみで数字は明記されていない。 |
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詳細設定の特徴 |
・投資シミュレーションの結果を収支に反映できる。 ・現在資産の投資割合を変更でき、収支にも反映できる。 |
シミュレーション期間 | 90歳程度まで |
結果保存 | |
サービスサイト | https://www.nomura.co.jp/goalbase/ |
この記事に掲載しているゴールベースのシミュレーション結果は、下記のリンクから閲覧できます。
いずれのライププランシミュレーションツールも、ある程度のカスタマイズができますので、概算を把握するには充分です。シミュレーション結果を保存できますので、家族と共有したり、あとから修正したりということもできますので便利ですよ。
住宅ローンや保険、投資を検討する際には、ライフプランの視点が大切です。