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- はじめに
ネット銀行は、メガバンクや地銀のような店舗型の銀行に比べて、手数料や金利面でのメリットが大きく、サービスの利便性が高いのが特徴です。ただし、ネット銀行の中でも違いは大きく、どのネット銀行がよいかを吟味する必要があります。
主要ネット銀行8行について、手数料やサービス内容を比較しました。
5つの比較ポイントをチェック
主要ネット銀行を比較するポイントは次の6つです。手数料、ポイント還元率、金利など、幅広くチェックしていきます。
5つのポイントを比較してみましょう
- ポイント1
ATM引出手数料の無料回数
- ポイント2
他行振込手数料の無料回数
- ポイント3
デビットカードのポイント還元率
- ポイント4
円預金金利(普通・定期)
- ポイント5
定額自動入金サービス
01ATM引出手数料の無料回数
ネット銀行は自前のATMを持っていませんが、コンビニなどの提携ATMが利用できます。
ネット銀行の中には、「条件なしで誰でもATM引出手数料が無料」で利用できるサービスを用意している銀行があり、調査対象の中では4行です。
条件なしでのATM引出手数料の無料回数を見ると、ソニー銀行が月4回で最多、次いで、GMOあおぞらネット銀行が2回、住信SBIネット銀行が入出金合算で2回、PayPay銀行が1回となっています。
なお、イオン銀行は、イオンATMならいつでも何回でも手数料無料、PayPay銀行は、3万円以上の引き出しならいつでも何回でも提携ATMの手数料が無料です。
さらに、優遇プログラムで「ATM引出手数料の無料回数が増える」というサービスを用意している銀行も多くあります(優遇プログラムとは、預金残高や銀行サービスの利用に応じて会員ランクが上がり、ランクに応じた特典がつくサービスです。)
優遇プログラムのランクアップ条件が難しくない銀行は、住信SBIネット銀行で「認証機能「スマート認証NEO」の登録で月5回ATM入出金手数料無料」になります。
ATM引出手数料の無料回数を比較してみましょう
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---|---|---|---|
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ネット銀行のATM引出手数料について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
02他行振込手数料の無料回数
他行への振込手数料は、通常は有料です。
ネット銀行の中には、「条件なしで誰でも他行あて振込手数料が無料」になるメリットが大きい銀行があります。調査対象の中では4行(住信SBIネット銀行、GMOあおぞらネット銀行、ソニー銀行、SBI新生銀行)で、いずれも月1回他行振込手数料が無料です。
優遇プログラムを利用すると、ATM引出手数料と同様に、住信SBIネット銀行が認証機能「スマート認証NEO」の登録というクリアしやすい条件でランクアップでき、他行あて振込手数料が月5回無料となります。
また、ソニー銀行では、「Sony Bank WALLET」というデビットカードを発行していると他行振込手数料が月2回無料になります。
他行振込手数料の無料回数を比較してみましょう
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---|---|---|---|
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ATM引出手数料と他行振込手数料を合わせて見てみると、両者が条件なしで無料になるのは住信SBIネット銀行、ソニー銀行、GMOあおぞらネットの3行のみです。
無料回数や優遇プログラムを考慮すると、住信SBIネット銀行、ソニー銀行の2行がよりおトクなネット銀行と言えますね。
ネット銀行の他行振込手数料について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
03デビットカードのポイント還元率
デビットカードとは、銀行のキャッシュカードにキャッシュレスで支払いができる機能が付いたカード。年会費無料で利用できるものが多く、利用代金が預金残高からすぐに引き落とされる点が特徴です。
デビットカードは、利用に応じてポイントが貯まるカードが多くなっていますが、そのポイント還元率には差があります。
調査対象の中で、最もポイント還元率が高いデビットカードは楽天銀行のデビットカード(JCB/VISA)。JCBブランドは年会費無料です。次いで、住信SBIネット銀行のミライノデビット(Mastercard)のポイント還元率が0.8%と高くなっています。
デビットカードのポイント還元率を比較してみましょう
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---|---|---|---|
0.8%(Mastercard) | 0.5% | 1% | 0.2% |
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---|---|---|---|
デビットカードなし | 0% | 0.5% | 0.6% |
ネット銀行のデビットカードのポイント還元率について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
04円預金金利(普通・定期)
超低金利の今、ネット銀行といえども、円預金にそれほど高い金利はつきませんが、銀行によって差はあります。
普通預金金利が高いのは楽天銀行、定期預金金利が高いのは住信SBIネット銀行、ソニー銀行です。
円預金金利を比較してみましょう
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銀行名 | 普通 | 優遇金利(普通) | 定期(1年) |
---|---|---|---|
![]() | 0.001% | SBIハイブリット預金:0.010% ※SBI証券との連携口座 | 0.200% |
![]() | 0.001% | なし | 0.150% |
![]() | 0.020% | マネーブリッジ利用あり:0.100% ※楽天証券との口座連携 | 0.003% |
![]() | 0.010% ※100万円未満 | なし | 0.020% |
![]() | 年0.001% ※1000万円未満 ※新生スタンダードの場合 | なし | 年0.010% ※新生スタンダードの場合 |
![]() | 0.001% | 三菱UFJ eスマート証券優遇金利:0.010% ※カブコムでauじぶん銀行自動引落を設定 | 0.050% |
![]() | 0.001% ※ステージなしの場合 | なし | 0.020% |
![]() | 0.001% | 証券コネクト口座:0.110% ※GMOクリック証券との連携口座 | 0.030% |
05定額自動入金・定額自動振込サービス
定額自動入金サービスは、調査対象の中では、住信SBIネット銀行、ソニー銀行、PayPay銀行、auじぶん銀行、イオン銀行の5行で利用できます。
5行とも定額自動入金サービスは手数料無料で利用でき、サービス内容にも大きな違いはありません。
定額自動入金サービスを利用すれば、給与振込口座などから毎月定額を自動的にネット銀行に移動することができます。そして、各種手数料が安いネット銀行で、ATM引出、他行への振込、外貨預金などを利用する、といった使い方ができて便利です。
他方、定額自動振込ができるネット銀行は、住信SBIネット銀行、PayPay銀行、イオン銀行の3行のみです。いずれも定額自動入金サービスがある銀行ですが、この中で、住信SBIネット銀行は他行振込手数料が月1回無料になりますので、便利なだけでなくおトクさもあります。他の2行では1件目から手数料がかかります。
定額自動入金・定額自動振込サービスを比較してみましょう
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銀行名 | 定額自動入金 | 定額自動振込 |
---|---|---|
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![]() | ||
![]() | サービスなし | サービスなし |
![]() | ||
![]() | サービスなし | サービスなし |
![]() | サービスなし | |
![]() | ||
![]() | サービスなし | サービスなし |
定額自動入金サービスについて詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
メガバンク・ゆうちょ銀行のサービスと比較
最後に、ネット銀行と比較しながら、メガバンク・ゆうちょ銀行の手数料や各種サービスを見てみましょう。
ATM引出手数料
メガバンク・ゆうちょ銀行は、自前のATMを持っていますので、ATM引出手数料がかからないイメージがあるかもしれません。 自行ATMについては、ゆうちょ銀行は「曜日・時間帯にかかわらず無料」です。しかし、メガバンクで自行ATMが無料で利用できるのは、平日日中など一部の曜日・時間帯に限られます。
メガバンクで最もATM引出手数料が高いのはみずほ銀行で、自行ATMでも休日の手数料は220円(税込)です。
また、メガバンクやゆうちょ銀行のキャッシュカードで、コンビニや他の金融機関などの提携ATMを利用する際には、必ずATM引出手数料(税込で110円または220円)がかかります。
ネット銀行は、流通系(イオン銀行など)を除いて自行ATMがありませんが、提携ATMの引出手数料が優遇されるサービスを用意している銀行もあります。例えば、ソニー銀行なら月4回、住信SBIネット銀行なら月2回、条件なしで提携ATMの引出手数料が無料になります。
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銀行名 | 自行ATM引出手数料(税込) | 提携ATM引出手数料(税込) | ATM引出手数料 条件なしでの無料回数 |
---|---|---|---|
![]() | 平日8:45~18:00:無料 平日8:00~8:45:110円 平日18:00~23:00:110円 上記以外:220円 | 平日8:45~18:00:110円 上記以外:220円 | なし |
![]() | 平日・休日8:45~21:00:無料 上記以外:110円 | 平日8:45~18:00:110円 上記以外:220円 | なし |
![]() | 平日8:45~18:00:無料 上記以外:110円 | 平日8:45~18:00:110円 上記以外:220円 | なし |
![]() | 曜日・時間にかかわらず無料 | 平日8:45~18:00:110円 土曜日9:00~14:00:100円 上記以外:220円 | なし |
他行振込手数料
メガバンク・ゆうちょ銀行の他行振込手数料は、ネットバンキングを利用する場合でも220円(税込)かかります。
一部のネット銀行で用意されている「条件なしで他行振込手数料が無料」になるサービスは、メガバンク・ゆうちょ銀行にはありません。 例えば、住信SBIネット銀行なら条件なしで月1回他行振込手数料が無料ですが、預金残高が30万円以上あれば無料回数が月3回になります。
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銀行名 | 他行振込手数料(3万円未満/税込) | 他行振込手数料 条件なしでの無料回数 |
---|---|---|
![]() | 窓口:710円 ATM:270円 ネット:150円 | なし |
![]() | 窓口:594円 ATM:209円 ネット:154円 | なし |
![]() | 窓口:660円 ATM:220円 ネット:220円 | なし |
![]() | 窓口:660円 ATM:220円 ネット:220円 ※5万円未満の場合 | なし |
デビットカードのポイント還元率
メガバンク・ゆうちょ銀行のデビットカードは、ポイント還元やキャッシュバックサービスはあるものの、還元率は0.2%~0.5%程度にとどまります。
ネット銀行なら、楽天銀行のデビットカード(JCB)が1%、住信SBIネット銀行のミライノデビット(Mastercard)が0.8%と高還元です。
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銀行名 | デビットカードのポイント還元率 |
---|---|
![]() | JCB:0.2%(キャッシュバック) |
![]() | JCB:0.3%~0.5%相当 VISA:0.2%(キャッシュバック) |
![]() | VISA:0.5% ※キャッシュバックは0.25% |
![]() | VISA:0.25%相当 |
円預金金利(定期1年)
メガバンク・ゆうちょ銀行の円預金金利は、定期(1年)でも年0.01%(税引前)と横並びです。
ネット銀行なら、楽天銀行の普通預金(楽天証券との口座連携時)で年0.01%、住信SBIネット銀行の定期預金(1年)なら年0.2%と高金利です。
なお、一部ネット銀行にある定額自動入金や定額自動出金サービスは、メガバンク・ゆうちょ銀行にはありません。
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銀行名 | 円預金金利(定期1年) |
---|---|
![]() | 0.010% |
![]() | 0.010% |
![]() | 0.010% |
![]() | 0.010% |
ネット銀行を活用しよう
ネット銀行はメガバンクやゆうちょ銀行よりも手数料が抑えられ、利便性が高いサービスが受けられます。
中でも、住信SBIネット銀行やソニー銀行、GMOあおぞらネット銀行は、今回の調査で全般的に高評価が多くなっています。また、ここでは比較項目に挙げていませんが、外貨預金の為替手数料では、GMOあおぞらネット銀行がこの中では最も低コストです。
ご自身にとってメリットの大きいネット銀行を活用しましょう。
2019年3月24日時点の情報をもとに記事を作成しています。