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- はじめに
投資信託で投資を始めたいけどどの証券会社を選んで良いかわからない、という人のために、取扱商品の数や利用デバイス、投信積立サービスなど、さまざまな視点でネット証券を比較してみました。
4つのポイントで比較すると
各ネット証券の投資信託サービスを、次の4つのポイントで比較してみました。
- ポイント1
取扱商品の数
- ポイント2
スマートフォンでの利用(スマホサイト・アプリ)
- ポイント3
積立(定額、定期購入)サービス
- ポイント4
投資信託の保有残高に応じたポイント付与
01 取扱商品の数
投資信託の取扱商品の数については、欲しい商品が出てきた際に取り扱っている可能性が高いという点では、初心者にとっては多い方がベターとも言えます。
しかし、むやみに多いことに意味はありませんし、他にも比較すべきポイントはありますので、商品数だけで判断せずに総合的に判断しましょう。
投資信託 取扱商品数の比較
証券会社 | 取扱本数 | 投信積立可能本数 |
---|---|---|
楽天証券 | 2,567 | 2,416 |
SBI証券 | 2,574 | 2,390 |
松井証券 | 1,882 | 不明 |
マネックス証券 | 1,777 | 1,710 |
auカブコム証券 | 1,798 | 不明 |
02 スマートフォンでの利用(スマホサイト・アプリ)
投資信託取引に関するネット証券のスマートフォン対応は国内株式と比べると遅れていましたが、対応しているネット証券が多くなってきました。
調査対象のネット証券では、スマホサイトやスマホアプリで投資信託の取引ができるようになっています。
- 楽天証券
-
- スマホサイト
-
商品情報
取引
(通常/積立)保有商品情報
- スマホアプリ
-
なし
- SBI証券
-
- スマホサイト
-
商品情報
取引
(通常のみ)保有商品情報
※商品情報はログイン後のみ
- スマホアプリ
-
商品情報
取引
(積立のみ)保有商品情報
(積立のみ)
- 松井証券
-
- スマホサイト
-
商品情報
取引
保有商品情報
- スマホアプリ
-
商品情報
取引
(通常/積立)保有商品情報
- マネックス証券
-
- スマホサイト
-
商品情報
取引
(通常/積立)保有商品情報
- スマホアプリ
-
商品情報
取引
(通常/積立)保有商品情報
- auカブコム証券
-
- スマホサイト
-
商品情報
取引
(通常/積立)保有商品情報
- スマホアプリ
-
商品情報
取引
(通常/積立)保有商品情報
スマートフォンでの利用について詳しくは、下記の記事をご覧ください。
03 積立(定額、定期購入)サービス
定額、定期で投資信託を購入する積立サービスですが、主なサービス内容の違いは、積立頻度や引落方法の選択肢の多さです。
積立頻度を見ると、「毎日」積み立てられる証券会社もあり「毎月」よりもさらに時間を分散させることができます。
引落方法については、証券口座の他、銀行から直接引き落とせる証券会社もあります。資金移動の手間がなくなりますので便利なサービスです。
また、クレジットカード決済は調査対象のネット証券すべてで導入されています。利用は特定のカードに限定されるものの、積立額に応じたポイント還元が受けられますので、よりおトクに投信積立ができます。
なお、購入時手数料は、調査対象のネット証券では取扱投資信託すべてにおいて0円となっています。
投信積立サービスの比較
- 楽天証券
-
- 最低投資額
100円
- 積立頻度
-
毎日、毎月
※毎日はつみたてNISAのみ
- 引落方法
-
-
証券口座
クレジットカード決済
楽天キャッシュ
その他金融機関口座
- 証券口座への入金サービス
-
-
自動入出金(楽天銀行)
- 利用できるクレジットカードとポイント還元率
-
楽天カード
1.0%:信託報酬のうち販売会社が受け取る手数料(代行手数料)が年率0.4%(税込)以上のファンド
0.2%:上記以外
※楽天キャッシュ(電子マネー)のポイント還元率0.5%
- SBI証券
-
- 最低投資額
100円
- 積立頻度
-
毎日、毎週、毎月、複数日、隔月
※複数日、隔月はつみたてNISAでは選択できない
- 引落方法
-
-
証券口座
クレジットカード決済
- 証券口座への入金サービス
-
-
自動入出金(住信SBIネット銀行)
定額自動入金(銀行引落サービス)
- 利用できるクレジットカードとポイント還元率
-
三井住友クレジットカード
2.0%:プラチナ系カード
1.0%:ゴールド系カード
0.5%:スタンダード系カード
※タカシマヤクレジットカード(高島屋ファイナンシャル・パートナーズ仲介口座限定)、東急クレジットカード(東急カード仲介口座限定)も利用可
- 松井証券
-
- 最低投資額
100円
- 積立頻度
-
毎日、毎週、毎月
- 引落方法
-
投資信託口座
※証券口座とは別
- 証券口座への入金サービス
- 定額自動入金(定期入金)
- 利用できるクレジットカードとポイント還元率
-
–
- マネックス証券
-
- 最低投資額
100円
- 積立頻度
-
毎日、毎月
- 引落方法
-
-
証券口座
クレジットカード決済
金融機関口座
- 証券口座への入金サービス
-
-
定額自動入金
- 利用できるクレジットカードとポイント還元率
-
マネックスカード
1.1%
※100円につき1ポイントのほか、1,000円につき1ポイントが加算
- auカブコム証券
-
- 最低投資額
100円
- 積立頻度
-
毎月
- 引落方法
-
-
証券口座
クレジットカード決済
指定銀行口座(7行)
- 証券口座への入金サービス
定額自動入金(ゆうゆう決済)
- 利用できるクレジットカードとポイント還元率
-
au PAY カード
1.0%
04 投資信託の保有残高に応じたポイント付与
投資信託の残高に応じてポイントが付与されるサービスを実施している証券会社も多くあり、調査対象のネット証券各社でも用意されています。
ポイントの付与率や条件はさまざまで、銘柄や残高によってポイント付与率に変動がある場合もあります。インデックスファンドはポイント付与率が低い傾向があり、例えばSBI証券でのeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の付与率は0.0326%となっています。
また、楽天証券では残高に応じたポイント付与は一部銘柄に限られていますが、その他、残高が一定額達成ごとにポイント付与されるサービス(資産形成ポイント)もあります。
投信残高に応じたポイントサービス比較
- 楽天証券
-
- ポイントの種類
楽天ポイント
楽天証券ポイント
- 付与条件
-
<資産形成ポイント>
下記の残高を達成ごとにポイント付与- 10万円:10ポイント、30万円:30ポイント、50万円:50ポイント、100万円/200万円/300万円/500万円:100ポイント、1,000万円/1,500万円/2,000万円:500ポイント ※対象月の月末時点の残高で計算
※対象月の月末時点の残高で計算
<投信残高ポイント>
【対象銘柄】楽天・プラス・シリーズ
【ポイント付与率(年率)】銘柄ごとに楽天証券が指定(最大0.05%)
- 投資信託100万円保有の場合の年獲得ポイント
-
100ポイント
※残高100万円達成時
- SBI証券
-
- ポイントの種類
Vポイント
Pontaポイント
dポイント
PayPayポイント
JALのマイル
- 付与条件
-
【対象銘柄】一部対象外銘柄あり
【ポイント付与率(年率)】- 指定銘柄:銘柄ごとにSBI証券が指定した付与率(最大0.063%)
- SBIプレミアムチョイス銘柄:0.15%(月間平均保有金額が1,000万円以上は0.25%)
- 通常銘柄:0.1%(月間平均保有金額が1,000万円以上は0.2%)
※JALのマイルの付与率は上記と異なる
- 投資信託100万円保有の場合の年獲得ポイント
-
326ポイント
※eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の場合
- 松井証券
-
- ポイントの種類
松井証券ポイント
- 付与条件
-
【対象銘柄】全銘柄
【ポイント付与率(年率)】銘柄ごとに松井証券が指定(最大1%)※毎月エントリーが必要
- 投資信託100万円保有の場合の年獲得ポイント
-
326ポイント
※eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の場合
- マネックス証券
-
- ポイントの種類
マネックスポイント
- 付与条件
-
【対象銘柄】一部対象外銘柄あり
【ポイント付与率(年率)】- 指定銘柄:0.03%
- 通常銘柄:0.08%(一部の銘柄は異なる)
- 投資信託100万円保有の場合の年獲得ポイント
-
300ポイント
※eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の場合
- auカブコム証券
-
- ポイントの種類
Pontaポイント
- 付与条件
-
【対象銘柄】全銘柄
【ポイント付与率(年率)】- 指定銘柄:0.005%
- 通常銘柄:0.05%(月間平均保有残高の100万円以上3,000万円未満は0.12%、3,000万円以上は0.24%)
- 投資信託100万円保有の場合の年獲得ポイント
-
50ポイント
※eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の場合
ポイントで投資信託が買える
調査対象のネット証券では、いずれもポイントで投資信託を購入することができます。
利用できるポイントは下記の通りで、ポイントは1ポイントから利用できます。
・SBI証券:Vポイント、Pontaポイント
・楽天証券:楽天ポイント(または楽天証券ポイント)
・auカブコム証券:Pontaポイント
・マネックス証券:マネックスポイント
現金で投資信託を購入するのがためらわれる方や、余っているポイントを活用したい方にはおすすめのサービスです。
投資信託関連のサービスは各社とも充実
投資信託をネット証券で始める際の比較ポイントを5つご紹介しました。今回はご紹介できませんでしたが、SBI証券であれば情報や機能に優位性があり、松井証券であれば投信工房という特徴的なサービスがあるなど、各社とも特徴がありますので別途ご紹介したいと思います。
投資信託におすすめのネット証券
投資信託を始めるなら、総合的に楽天証券やSBI証券がすぐれています。楽天証券、SBI証券ともに、投信積立でクレジットカード決済によるポイント還元があります。
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