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外貨預金、為替手数料のネット銀行・メガバンク比較 どこがおトク?

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はじめに

高い金利が魅力の外貨預金ですが、円預金にはない為替手数料がかかります。これは、日本円を外貨に換えるときにかかるコストですが、銀行によってこの為替手数料が大きく違うことをご存知ですか。
外貨預金では金利の高さに目が行きがちですが、意外と為替手数料でも差が出るため、比較するうえで大事なチェックポイントになります。 どの銀行の為替手数料がおトクか、早速比較してみましょう。

外貨預金の為替手数料を比較

主要ネット銀行とメガバンク(インターネットバンキング)を対象に、外貨預金の為替手数料を比較しました。比較したのは、以下のネット銀行、メガバンクです。

  • GMOあおぞらネット銀行
  • PayPay銀行
  • auじぶん銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • ソニー銀行
  • SBI新生銀行
  • 楽天銀行
  • イオン銀行
  • 三菱UFJ銀行(三菱UFJダイレクト)
  • みずほ銀行(みずほダイレクト)
  • 三井住友銀行(SMBCダイレクト)
  • りそな銀行(マイゲート)

ネット銀行でも、為替手数料の金額はまちまちで、銀行による違いが大きくなっています。
最もメリットが大きいのは、GMOあおぞらネット銀行です。

外貨預金 為替手数料比較(円→外貨 預入時/1通貨単位)

GMOあおぞらネット銀行
米ドル

5銭

ユーロ

10銭

英ポンド

18銭

豪ドル

14銭

NZドル

13銭

南アランド

9銭

カナダドル

13銭

スイスフラン

15銭

香港ドル

中国人民元

ブラジルレアル

GMOあおぞらネット銀行はVisaデビットもおトク!
住信SBIネット銀行
米ドル

6銭

ユーロ

14銭

英ポンド
24銭
豪ドル

24銭

NZドル

24銭

南アランド

19銭

カナダドル

24銭

スイスフラン

24銭

香港ドル

5銭

中国人民元

ブラジルレアル

PayPay銀行
米ドル

5銭

ユーロ

14銭

英ポンド
30銭
豪ドル
30銭
NZドル
30銭
南アランド
15銭
カナダドル
30銭
スイスフラン

30銭

香港ドル

6銭

中国人民元

ブラジルレアル

ソニー銀行
米ドル

15銭

ユーロ

15銭

英ポンド

45銭

豪ドル

45銭

NZドル

45銭

南アランド

20銭

カナダドル

45銭

スイスフラン

45銭

香港ドル

9銭

中国人民元

30銭

ブラジルレアル

90銭

SBI新生銀行
米ドル

15銭

ユーロ

40銭

英ポンド

60銭

豪ドル

20銭

NZドル

20銭

南アランド

25銭

カナダドル

50銭

スイスフラン

香港ドル

25銭

中国人民元

40銭

ブラジルレアル

1円

auじぶん銀行
米ドル

6銭

ユーロ

8銭

英ポンド
豪ドル

14銭

NZドル

13銭

南アランド

8銭

カナダドル
スイスフラン
香港ドル
中国人民元

10銭

ブラジルレアル

40銭

イオン銀行
米ドル
0円
※払戻は50銭
ユーロ
英ポンド
豪ドル
0円
※払戻は50銭
NZドル
0円
※払戻は50銭
南アランド

カナダドル

スイスフラン

香港ドル

中国人民元

ブラジルレアル

楽天銀行
米ドル

25銭

ユーロ

25銭

英ポンド

45銭

豪ドル

45銭

NZドル

45銭

南アランド

30銭

カナダドル

スイスフラン

香港ドル

中国人民元

20銭

ブラジルレアル

みずほ銀行(みずほダイレクト)
米ドル

40銭

ユーロ

60銭

英ポンド

1円60銭

豪ドル

1円

NZドル

1円

南アランド

カナダドル

スイスフラン

35銭

香港ドル

中国人民元

ブラジルレアル

三菱UFJ銀行(三菱UFJダイレクト)
米ドル

25銭

ユーロ

25銭

英ポンド

50銭

豪ドル

50銭

NZドル

50銭

南アランド

25銭

カナダドル

スイスフラン

50銭

香港ドル

中国人民元

25銭

ブラジルレアル

三井住友銀行(SMBCダイレクト)
米ドル

50銭

ユーロ

70銭

英ポンド

2円

豪ドル

1円25銭

NZドル

1円27銭

南アランド

カナダドル

スイスフラン

45銭

香港ドル

中国人民元

ブラジルレアル

りそな銀行(マイゲート)
米ドル

50銭

ユーロ
1円
※割引プラン適用時
英ポンド
豪ドル
1円
※割引プラン適用時
NZドル
1円
※割引プラン適用時
南アランド

カナダドル

スイスフラン

香港ドル

中国人民元

ブラジルレアル

メガバンクでは外貨預金の為替手数料が高い

主要ネット銀行とメガバンクを比較すると、外貨預金の為替手数料は総じてネット銀行の方が低く、メガバンク(インターネットバンキング)の方が高い傾向にあります。メガバンクの店頭での申し込みでは、さらに高くなります。

また、ネット銀行の中でも意外と差があり、GMOあおぞらネット銀行や住信SBIネット銀行は為替手数料が低いですが、楽天銀行やSBI新生銀行は高めです。

外貨預金の場合、日本円から外貨への預入時と、外貨から日本円への払戻時に2回為替手数料が発生します。今回の表の手数料は片道分です。片道とは、預入時のことを指すことが多く「買って売る」往復の取引でおおよそ2倍かかると理解しておいてください。

ただし、イオン銀行のように、預入時の為替手数料を0銭にするなど払戻時よりおトクに設定しているケースもありますので、往復の為替手数料をしっかり確認することが大切です。

米ドル(外貨預金)の為替手数料はGMOあおぞらネット銀行、paypay銀行が片道5銭で最安

米ドルは外貨預金で最も人気のある通貨です。米ドルの取引で最も為替手数料が安いのはどの銀行か詳しく見ていきましょう。

今回の調査で、為替手数料がおトクな銀行ランキングは次の通りです。
いずれも片道6銭以下ですから、かなりコストを抑えられます。

1位.GMOあおぞらネット銀行、PayPay銀行(片道5銭)
3位.住信SBIネット銀行、auじぶん銀行(片道6銭)

その他の状況を見ると、ネット銀行で最も外貨預金の為替手数料が高い楽天銀行と、メガバンク(インターネットバンキング)で最も安い三菱UFj銀行の手数料が片道25銭で並んでいます。その他のメガバンクでは片道40~50銭とさらに高い設定ですので、メガバンクの為替手数料がいかに高いかがわかります。

例として、GMOあおぞらネット銀行とみずほ銀行(ネットバンキング)を比べてみましょう。
1万米ドルを取引する場合、為替手数料は次のようになります。
みずほ銀行:片道4,000円 往復8,000円
GMOあおぞらネット銀行:片道500円 往復1,000円

往復で7,000円もの差になりました。

外貨預金の為替手数料が高いと、その分受け取れる利益が減ってしまうことになります。金利だけでなく、為替手数料もしっかりチェックしましょう。

最近人気が出てきている外貨積立の為替手数料は、外貨預金とは異なる場合があります。例えば、住信SBIネット銀行では、外貨積立の方が為替手数料が安く設定されています。
外貨積立について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

ユーロ(外貨預金)の為替手数料ではauじぶん銀行が最安

米ドルに続いて外貨預金で人気のユーロ。為替手数料では、次のような順位になっています。
1位.auじぶん銀行(片道8銭)
2位.GMOあおぞらネット銀行(片道10銭)
3位.住信SBIネット銀行、paypay銀行(片道14銭)

次点.ソニー銀行(片道15銭)

上位の顔ぶれは米ドルと変わりません。英ポンドや豪ドルなど他の通貨でも傾向は同様です。
そして、メガバンクの外貨預金の為替手数料は、通貨にかかわらず高くなっています。

気になる外貨預金の金利を比較すると

外貨預金のサービスを比較するとき、やはり金利は気になりますよね。

今回調査したネット銀行の中では、通貨にかかわらずGMOあおぞらネット銀行の外貨普通預金の金利が高い傾向にあります。 金利は日々変わりますので、最新情報は各行のWebサイトで確認してくださいね。

ご参考として、外貨預金の為替手数料が安いネット銀行4行の米ドル金利をまとめました。GMOあおぞらネット銀行は、米ドルの金利は年0.21%(税引前)と最も高くなっています。
米ドルの外貨定期預金(1年)では、住信SBIネット銀行とソニー銀行が高金利ですね。

米ドルの外貨預金金利比較(年利・税引前)

この表は横にスクロールできます

銀行名米ドル 外貨普通預金米ドル 外貨定期預金(1年)
GMOあおぞらネット銀行0.210%1.210%
※1ヶ月のみ
住信SBIネット銀行0.200%4.000%
ソニー銀行0.100%4.000%
PayPay銀行0.100%(※)3.400%
※円普通預金と米ドル普通預金の両方に預け入れがある場合は2.00%

まとめ

外貨預金での為替手数料は無視できないコストです。外貨預金の運用先は、金利の高さだけでなく、為替手数料の安さも比較してバランスがよい銀行を選ぶようにしましょう。

外貨預金におすすめの銀行は?

外貨預金の為替手数料では、GMOあおぞらネット銀行が低コストです。金利を含めて比較しても、GMOあおぞらネット銀行がおすすめです。

各社の外貨預金金利ページへのリンク

2025年2月6日時点の情報をもとに記事を作成しています。

Fin/d編集部執筆者

株式会社ヒカリナ

20年にわたりネット証券・銀行など金融サービスの改善業務、コンテンツ企画制作を担当してきたメンバー、各種金融事業者での実務経験者、各種資格保有者で構成しています。豊かな人生を送るための基本とも言える金融商品・サービスについて中立的な視点で分かりやすく提供しています。

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