UPDATE 2019.6.6
GMOあおぞらネット銀行は、総じて既存のネット銀行のサービスと同等かそれ以上のサービス内容を打ち出しています。 特徴は、次の5つです。
ATM引出手数料月2回無料
他行振込手数料月1回無料
GMOクリック証券と口座連携した際の優遇金利が高い(年0.11%(税引前))
外貨普通預金の為替手数料が低コスト
キャッシュカードはVISAデビット機能付きで高い還元率
ネット銀行で気になるのはATM手数料。提携ATMがセブン銀行ATMのみと少ないのはマイナスポイントであるものの、無料で月2回利用できます。また、3回目以上の場合の手数料は110円(税込)と最安水準です。
他行への振込手数料も要チェックポイントですが、月1回は無料で利用できます。2回目以降の有料の場合も156円(税込)と、こちらも最安水準です。
ATM引出手数料と他行振込手数料については、無料回数、有料の場合の料金とも、既存ネット銀行最安の住信SBIネット銀行と同じになります。
GMOクリック証券と口座連携すると、GMOあおぞらネット銀行の普通預金に優遇金利が適用されますが、それが年0.11%(税引前)と高金利です。
同様の口座連携による優遇金利は、住信SBIネット銀行や楽天銀行などにもあり、楽天銀行の金利は年0.1%(税引前)。GMOあおぞらネット銀行はそれを上回ってきたことになります。
GMOあおぞらネット銀行の外貨預金の為替手数料は、取り扱っている通貨すべてでネット銀行最安。例えば、1米ドルは片道2銭で、住信SBIネット銀行の4銭に対抗してきたかたちです。
VISAデビット機能付きのキャッシュカードは、還元率(キャッシュバック)が0.6%と高いのも特徴です。現状で最も還元率が高いのは楽天JCBデビットの1%、次いで住信SBIネット銀行のミライノデビット(Mastercard)が0.8%であり、VISAブランドでは0.6%が最高水準となります。
GMOあおぞらネット銀行の口座には、「つかいわけ口座」という機能があります。
目的別に最大10口座までのサブ口座を持つことができ、例えば、他のお金と別に管理しておきたい「教育費用」や「医療費用」「旅行費用」などを、口座を分けて持てる仕組みです。口座の中にフォルダがあるような感覚です。
「定額自動振替」というサービスを使い、毎月または毎週決まった日などに、つかいわけ口座に自動で定額を振り替えられますので、目的別に自動的に積立預金をしていくこともできます。
これは、住信SBIネット銀行の目的別口座をモデルにしたサービスですが、住信SBIネット銀行には自動振替機能はありませんので、GMOあおぞらネット銀行の方が一歩進めたかたちです。
ひとつ残念なのは、住信SBIネット銀行にある「定額自動入金」サービスがないこと。これは、他行から手数料なしで毎月定額を取り寄せてくれるサービスなのですが、これがないとメインバンクなどから手動で振込をする必要があります。
GMOあおぞらネット銀行では、ハイセキュリティデビット一体型キャッシュカードを導入予定です。
どんな点でハイセキュリティなのかと言えば、キャッシュカードとして利用するにも、デビットカードとして利用するにも、利用前にパスコードの入力が必要になり、口座番号、及びデビットカード番号の一部はパスコードを入力しなければカードに表示されないのです。
デビットカードの場合、利用後すぐに口座から代金が引き落とされてしまうため、セキュリティに不安を覚える方もいらっしゃるでしょう。その点、このハイセキュリティ型のカードであれば、パスコードの入力なしにはカード番号がわからないため、紛失・盗難時にもネットショッピングなどで利用されてしまうことがありません。
不正利用に対する安心感も大きいということです。
ハイセキュリティカードはコストがかかることもあり、他行では導入が進んでいませんが、そんな中、こうしたサービスを打ち出していることは頑張りを感じますね。
GMOあおぞらネット銀行のサービスは、後発であることを強みにして、既存のネットバンクを上回ろうという気概が感じられるものになっています。クレジットカードや住宅ローンのサービスも展開予定ですので、どのような内容で打ち出してくるのか今後の動向も要チェックです。
GMOあおぞらネット銀行は、ATM引出手数料や他行振込手数料が毎月一定回数無料で、デビットカードでは0.6%キャッシュバックされるなど、サービスが充実しており、おすすめネット銀行のひとつですよ。
2019年6月6日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。