UPDATE 2022.8.18
まずは、単元未満株取引のメリットを見ていきます。
少額で購入できることによるメリットに加えて、通常の株式投資と同様に配当金などを受けることができます。
欲しい銘柄が高額でも、1株から買うことができる
少額ずつ多くの銘柄を持つことでリスク分散ができる
持っている株数に応じた配当金が受け取れる
単元まで買い増していけば、株主優待を受けることもできる
NISA口座の非課税枠の対象になる
次に、単元未満株取引のデメリット・注意点を見てみましょう。
通常の株式取引より手数料が割高で、取引時間に制限がある点に注意が必要です。
通常の株式取引よりも手数料がやや割高(NISA口座でも手数料優遇なし)
取引時間に制限があり、1日数回の成行注文のみ
持っている株数が足りないと株主優待を受けられない(議決権もない)
取引時間については、例えばマネックス証券(ワン株)では、当日午前11:30までに発注した取引が午後(後場)の始値で約定するといったかたちで、指値注文はできません。
単元未満株取引は、ネット証券数社で取り扱いがあり、SBI証券はS株、マネックス証券はワン株、auカブコム証券はプチ株といった名称がついています。
取引手数料など、3社の特徴を比較してみましょう。
この表は横にスクロールできます
SBI証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 | |
---|---|---|---|
サービス名 |
S株 |
ワン株 |
プチ株 |
取引手数料(税込) |
買付手数料:無料 |
買付手数料:無料 |
約定金額の0.55% |
取扱銘柄 |
以下の市場に上場の銘柄
※名証、福証、札証は売却のみ |
SBI証券と同じ ※福証、札証は売却のみ |
SBI証券と同じ ※福証、札証は売却のみ |
約定回数 |
1日3回 |
1日1回 |
1日2回 |
注文受付時間および約定価格 |
東証(プライム・スタンダード・グロース)上場銘柄
※名証、福証、札証は異なる |
|
|
3社のサービス内容では、取引手数料に違いがあります。マネックス証券が2021年7月から、SBI証券が2021年11月から、買付手数料を無料としました。2社とも売却時には取引手数料がかかりますが、手数料が少しでも抑えられるということは歓迎すべきですね。
また、約定回数は、SBI証券のS株は1日3回、マネックス証券のワン株は1日1回、auカブコム証券のプチ株は1日2回となっています。
なお、
auカブコム証券のプチ株は毎月積み立てることもでき、積立の場合、買付手数料は無料です。詳しくは下記の記事をご覧ください。
単元未満株取引をはじめるために、特別な手続きはありません。通常の株式取引画面で、単元未満株取引のメニューやタブをクリックすれば取引ができます。
少額取引のニーズの高まりから、単元未満株取引に類似したさまざまなサービスがあります。代表的なサービスを2つご紹介します。
「PayPay証券(旧One Tap BUY)」は、株数単位ではなく金額単位での取引ができ、1,000円から投資できるサービスです。取扱銘柄数がかなり絞られている点も大きな特徴です。
「FOLIO(フォリオ)」やSBI証券の「テーマキラー」という、株式をテーマごとにまとめ買いできるサービスがあります。
1つのテーマを選ぶと、数万円から各テーマに関連する10社ほどの企業に分散して投資することができます。
単元未満株取引なら少額から株式投資できますので、投資初心者の方でも気軽に始められます。少額であっても有名企業の株主の気分を味わうことができます。
メリット・デメリットを理解したうえで、株デビューの入り口として単元未満株を検討してみてはいかがでしょうか。
国内株式(現物取引)まで含めて考えると、手数料の安さからSBI証券がおすすめです。口座開設はオンラインで完結できますよ。
2022年8月18日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。