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- はじめに
「単元未満株取引」は、簡単に言うと少額から株式取引ができるサービスです。
通常の株式取引では、最低売買単位が100株と決まっていて、100株単位でないと購入できません。しかし、単元未満株取引なら売買単位に関係なく1株ずつ取引できます。詳しくご紹介しましょう。
単元未満株取引のメリット
まずは、単元未満株取引のメリットを見ていきます。
少額で購入できることによるメリットに加えて、通常の株式投資と同様に配当金などを受けることができます。
- メリット1
欲しい銘柄が高額でも、1株から買うことができる
- メリット2
少額ずつ多くの銘柄を持つことでリスク分散ができる
- メリット3
持っている株数に応じた配当金が受け取れる
- メリット4
単元まで買い増していけば、株主優待を受けることもできる
- メリット5
NISA口座の非課税枠の対象になる
単元未満株取引のデメリット・注意点
次に、単元未満株取引のデメリット・注意点を見てみましょう。
通常の株式取引より手数料が割高な場合があり、取引時間に制限がある点に注意が必要です。
- 注意点1
通常の株式取引よりも手数料がやや割高な場合がある
- 注意点2
取引時間に制限があり、1日数回の成行注文のみの場合が多い
- 注意点3
持っている株数が足りないと株主優待を受けられない(議決権もない)
取引時間については、例えばマネックス証券(ワン株)では、当日午前11:30までに発注した取引が午後(後場)の始値で約定するといったかたちで、指値注文はできません。
単元未満株取引ができるネット証券比較
単元未満株取引は、ネット証券数社で取り扱いがあり、SBI証券はS株、楽天証券はかぶミニ®、マネックス証券はワン株、三菱UFJ eスマート証券はプチ株といった名称がついています。
取引手数料など、4社の特徴を比較してみましょう。
単元未満株取引の各社サービス一覧
この表は横にスクロールできます
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サービス名 | S株 | かぶミニ® | ワン株 | プチ株 |
取引手数料(税込) | 買付手数料:無料 売却手数料:無料 | 買付手数料:無料 売却手数料:無料 ※リアルタイム取引の場合はスプレッド(0.22%)がかかる | 買付手数料:無料 売却手数料:約定代金の0.55% 最低手数料 52円 ※NISA口座の場合無料(キャッシュバック) | 約定金額の0.55% 最低手数料 52円 ※NISA口座の場合無料 |
取扱銘柄 | 以下の市場に上場の銘柄 東証(プライム・スタンダード・グロース) 名証(プレミア・メイン・ネクスト) 福証(Q-Board含む) 札証(アンビシャス含む) ※名証、福証、札証は売却のみ | 東証の上場銘柄のうち楽天証券が選定した銘柄 ※リアルタイム取引と寄付取引では取扱銘柄が異なる | 以下の市場に上場の銘柄 東証(プライム・スタンダード・グロース) 名証(プレミア・メイン・ネクスト) 福証 札証 ※福証、札証は売却のみ | SBI証券と同じ ※福証、札証は売却のみ |
約定回数 | 1日3回 | 1日1回(寄付取引の場合) | 1日1回 | 1日2回 |
注文受付時間および約定価格 | 東証(プライム・スタンダード・グロース)上場銘柄 -0:00~7:00に発注:当日前場始値 -7:00~10:30に発注:当日後場始値 -10:30~13:30に発注:当日後場引け(終値) -13:30~24:00に発注:翌営業日前場始値 -休日に発注:翌営業日前場始値 ※名証、福証、札証は異なる | <寄付取引> 00:00~8:45に発注:当日前場始値 17:00~24:00に発注:翌営業日前場始値 休日に発注:翌営業日前場始値 <リアルタイム取引> 東証の取引時間(9:00~11:30、12:30~15:00)に発注可能:東証参考価格にスプレッド0.22%を加減算した価格が約定価格となる | -00:00~11:30に発注:当日後場始値 -17:00~24:00に発注:翌営業日後場始値 -休日に発注:翌営業日後場始値 | -00:01~10:00に発注:当日後場始値 -10:01~23:00に発注:翌営業日前場始値 -23:01~24:00に発注:翌営業日後場始値 -休日に発注:翌営業日後場始値 |
4社のサービス内容では、取引手数料に違いがあります。売買手数料が無料なのはSBI証券、楽天証券となります。
また、約定回数は、SBI証券のS株は1日3回、楽天証券のかぶミニ®、マネックス証券のワン株は1日1回、三菱UFJ eスマート証券のプチ株は1日2回となっています。
単元未満株の取引は、1日に数回約定タイミングが設定されるのが一般的ですが、楽天証券では単元未満株のリアルタイム取引も可能。東証の取引時間中は値動きを見ながら取引できます。ただし、リアルタイム取引の場合は、スプレッド(株価と約定価格の差)が0.22%とコストがかかります。
なお、 楽天証券では国内株式を積み立てることもできます。
単元未満株取引のはじめかたは?
単元未満株取引をはじめるために、特別な手続きはありません。通常の株式取引画面で、単元未満株取引のメニューやタブをクリックすれば取引ができます。
類似のサービスもいろいろ
少額取引のニーズの高まりから、単元未満株取引に類似したさまざまなサービスがあります。代表的なサービスをご紹介します。
PayPay証券
「PayPay証券」は、株数単位ではなく金額単位での取引ができ、1,000円から投資できるサービスです。取扱銘柄数がかなり絞られている点も大きな特徴です。
SBI証券の「テーマキラー」
SBI証券の「テーマキラー」は、株式をテーマごとにまとめ買いできるサービスです。
1つのテーマを選ぶと、5万円から各テーマに関連する10社ほどの企業に分散して投資することができます。
まとめ
単元未満株取引なら少額から株式投資できますので、投資初心者の方でも気軽に始められます。少額であっても有名企業の株主の気分を味わうことができます。
メリット・デメリットを理解したうえで、株デビューの入り口として単元未満株を検討してみてはいかがでしょうか。
2024年6月18日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。