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- はじめに
節税しながら老後資金の準備ができるiDeCo(イデコ)ですが、始めるためにはやや手間がかかります。
新規で申し込みする場合のWeb申し込みから掛金積立開始までを、大手ネット証券の楽天証券を例に詳しくご説明します。
楽天証券でiDeCo(イデコ)を始めるまでのステップ
楽天証券でのiDeCo(イデコ)の申し込みは、ごく一部のケースを除いてWebでのお手続きとなります。
以前は勤務先で申込書類への記載をしてもらう必要がありましたが、現在その手続きは不要となっており、申込フローは簡略化されています。
※郵送での手続きが必要なのは下記のケースのみです。
- 任意加入被保険者(60歳以上65歳未満で老齢基礎年金が満額になっておらず、任意で国民年金に加入している)の方
- 65歳以上の厚生年金保険の被保険者で公的年金の受給資格を満たさない方
なお、申込後に国民年金基金連合会の審査等があるため、iDeCo(イデコ)の利用を開始するまでに1~2ヶ月程度かかる点も知っておきましょう。
Webでの申込の流れ
次の項から、ひとつずつ詳しく説明していきます。
まずはWebサイトで申込情報の入力
申し込みは、楽天証券のiDeCo(イデコ)特設サイトの「iDeCo加入・移換申込み」か、通常の口座開設時の「同時申込み」からできます。楽天証券に口座を持っている場合は、ログイン後のiDeCo(イデコ)ページから申し込むとスムーズです。
iDeCo(イデコ)の申込前に用意・確認しておくこと
申込前に次のものを用意・確認しておくと入力がスムーズに進みます。また、入力1ページ目の確認画面まで進むと、一度中断しても入力を再開することができます。
- 基礎年金番号がわかる書類(年金手帳など)
- 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど) ※楽天証券口座をお持ちでない場合
- お勤め先の企業型DC・DB・厚生年金基金等の掛金額 ※お勤め先に年金制度がある場合
iDeCo(イデコ)の申込時に決めておくこと
iDeCo(イデコ)の申込時に決めておかなければならないことが2つあります。下記の内容を確認しておきましょう。
掛金の納付方法
「銀行引き落とし」か「会社経由で納付(給与天引き等)」から選びます。「会社経由で納付(給与天引き等)」は、「事業主払込(登録・納付方法変更等)に関する証明書」の提出が必要で、お勤め先に記入いただく必要があります。また、掛金変更の際には勤務先に申告する必要が出てきますので、「銀行引き落とし」を選ぶ方が無難です。
掛金の拠出方法・掛金額
「毎月定額」か「月ごとに金額を指定」から選びます。「月ごとに金額を指定」を選べば、ボーナス月に増額したりすることが可能。具体的な掛金額も入力します。
入力画面の流れ(楽天証券に口座をお持ちでない場合)
- 基本情報入力(お名前・住所・基礎年金番号など)
- 掛金情報入力(iDeCoの掛金額・企業型DCの掛金額など)
- 本人書類アップロード ※楽天証券に口座をお持ちの場合はワンタイムキーの入力
- 引落口座情報入力
掛金の引落口座については、ネット銀行などで一部登録できない金融機関がありますので、あらかじめ下記で確認しておきましょう。
楽天証券のiDeCo(イデコ)特設サイトからの申込時の補足事項
楽天証券のiDeCo(イデコ)特設サイトからの申込で、楽天証券の総合口座を持っていない場合は、同時申し込みの有無を選択する欄がありますので、ここは「申込む」を選択して総合口座を開設しておきましょう。楽天証券の口座があると、掛金の設定や運用状況の確認が楽天証券のWebサイトでできるようになりますので便利です。
楽天証券の口座開設・イデコの同時申し込みはこちら
手続完了までは1~2ヶ月かかる
申し込みが完了すれば、あとは手続きが終わるのを待つだけです。
ただし、手続完了までにはここから1~2ヶ月程度かかります。楽天証券で申込内容を確認してから、国民年金基金連合会に転送され、そこで加入資格などの確認が行われるためです。
気長に商品選びなどしながら待ちましょう。
加入手続きが完了すると、3種類の書類が届きます(だいたい月の中旬頃)。
それぞれ差出人が異なりますので、気をつけましょう。
国民年金基金連合会から以下の書類が届きます
個人型確定拠出年金加入確認通知書
JIS&T社(記録関連運営管理機関)から以下の書類が届きます
口座開設のお知らせ
コールセンター/インターネットパスワードの設定のお知らせ
これらが届くと、掛金配分(どの商品をいくらずつ購入するか)に進むことができます。運用開始まではあと少しです。
ログインして商品と配分を設定しよう
まずは初期設定をします
到着した書類のうち、「口座開設のお知らせ」と「コールセンター/インターネットパスワード設定のお知らせ」をお手元に用意してください。
楽天証券の口座をお持ちの場合は、楽天証券にログイン後、 JIS &T社(記録関連運営管理機関)との連携を行います。
楽天証券にログインしたら、メニューから「確定拠出年金(iDeCo)」を選びます。iDeCo(イデコ)専用サイトから「初期設定」ボタンを押して連携の設定を進めてください。書類に記載されている「加入者口座番号」と「インターネットパスワード」を入力しますが、設定は楽天証券のWebサイト内で完結できます。
この初期設定にはひとつ注意点があります。書類が届いてから初期設定が可能になるまでには少しタイムラグがあり、書類が届いてすぐは手続きができない場合があります。書類とは別に楽天証券からの手続き完了メールが届けば、初期設定が可能になります。
次に商品と配分の設定をします
JIS &T社との連携が完了すると、「掛金の配分方針を設定(商品別配分設定)」画面が表示されます。
楽天証券の取扱商品から商品を選び、配分を%で指定します。商品と配分は、書類が到着するまでの間に決めておくとスムーズです。
楽天証券の口座を持っていなくても、直接JIS &T社のWebサイトで配分指定できます。ただし、運用スタート後の管理画面は楽天証券の方が見やすいため、できれば楽天証券の口座を開設することをおすすめします。
これら書類到着後のお手続きについて詳しくは、楽天証券にも説明ページが用意されていますのでご覧ください。
配分指定や商品約定のスケジュール
iDeCo(イデコ)では、毎月、掛金の引落日、商品の配分指定締切、商品の発注日などのスケジュールが決まっています。そのため、商品の配分指定がその月の締切に間に合うようにすると、最短スケジュールで始めることができます。
ちなみに、配分指定の締め切りは掛金の引落日(26日)の9営業日後です。書類が届くのはだいたい月の中旬ですので、書類を受け取った月のうちに配分指定まで終わらせるイメージで進めましょう。
毎月の具体的なスケジュールは、楽天証券にカレンダーで表示されています。少しややこしいのですが、確認しておきましょう。
まとめ
iDeCo(イデコ)を始めるには、申し込みの他に商品の選定、入力などが必要にはなりますが、事前に内容を把握できていると比較的スムーズに進められます。
手続きには1〜2ヶ月かかりますので、早めの行動がおすすめです。
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2025年10月17日時点の情報をもとに記事を作成しています。