なかのアセットマネジメントが目指す「生活者と社会を豊かにする長期投資」

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なかのアセットマネジメント株式会社では、「長期投資で生活者と社会の幸せに貢献する」という経営理念のもと、質の高い成長企業に厳選投資する“クオリティ・グロース”戦略のアクティブ型投資信託を投資家の皆様に提供しています。
今回は、代表取締役社長の中野晴啓さまに、投資哲学、ファンド、組織、ご自身の歩みなどについて伺いました。

なかのアセットマネジメント株式会社

中野 晴啓さま

旧セゾングループ内投資顧問会社にて外債ポートフォリオを中心に資産運用業務に従事した後、2006年セゾン投信を設立。2007年4月から丸16年代表を務め、2023年6月に退任。 同年9月に独立系資産運用会社「なかのアセットマネジメント」を立ち上げ、代表として新たな挑戦をしている。

なかのアセットマネジメント設立の経緯と想い

—— セゾン投信代表を退任後、新会社を立ち上げようと思われた理由や想いは何だったのでしょうか?

中野さま:

自分のやり残したことは山ほどありましたし、ここで全部放り投げてしまうわけには当然いかない、ということが一番の理由でした。
あとは、非常に多くの方々から「待ってます」とか「楽しみにしてます」とか、たくさん声をいただきましたので、これはもう一回やり直す以外に選択肢はないと思いました。ですから、決断するのは早かったですね。

—— セゾン投信時代との違いは何でしょうか?

中野さま:

全体感から見れば、セゾン投信とは全く違う運用会社になっていると思います。
その理由は明快で、前の会社をつくったのは18年前。当時は、個人の資産形成みたいな概念も本当に希薄で、積立投資なんて誰もまだやっていなかったですし、長期投資も超亜流でほとんど相手にされていませんでした。
そんな時代ですから、運用ということ以前に長期投資の敷居を下げることを重視したマーケットイン型の会社をつくったんです。

なかのアセットマネジメントは、全くそれとは違うプロダクトアウトの「本格的な運用会社」というところにものすごくこだわりがあります。
今ではNISA制度も普及して、長期積立投資も当たり前になりました。そんな今の日本、とりわけ日本の資産運用業界において本当に必要なのは本格的な長期アクティブ運用だと思うんです。
私は「骨太のアクティブ」と呼んでいますが、そういう運用に情熱とプロフェッショナルを注ぎ込む。そこに特化した哲学・理念が先行する運用会社であろう、ということに非常にこだわりを持っています。

長期投資が幸せを生み出すビジネスを支える

—— 「長期投資で生活者と社会の幸せに貢献する」という経営理念を拝見すると、運用やそのパフォーマンスというよりも、どちらかというと社会に対するメッセージを感じるんですけれども。先ほどおっしゃっていた「哲学」について改めてお聞かせいただいてもよろしいですか?

中野さま:

「長期投資で生活者と社会の幸せに貢献する」というのは、すごくありきたりに読めますが、実はこのワンフレーズにはいろんな想いが詰まっているんですよ。

そもそも何のために長期投資に誘うのかといえば、一番の目的はひとりひとりが自ら納得できる豊かな人生を構築する術を持つことですが、同時に、私たちが皆さんからお預かりして投じていくお金、これは間違いなく産業資本なんです。
ということは、それは産業界に明確な固有の意志を持って投入していくお金であって、投資先の企業が行う事業・ビジネスへの共感に立脚した発展を求める意思表示でもあるんです。

私たちは「そのビジネスが、これからの世の中にどれだけ有用で、どれだけ世の中の人たちを幸せにするのか」にしっかりとフォーカスしていて、なおかつ強い覚悟と想いを持って経営をしている会社をきちんと厳選して、大事な大事な、みんなのお金を同じ想いで提供していく。
そして、会社はその期待に応えた良い仕事をして、世の中に付加価値を提供し、社会を豊かにする。その結果として、私たちは素敵なリターンを頂戴するんです。

この一つの循環を徹底して体現することこそが資産運用会社としての重要な社会的使命なのです。

アクティブファンドで意志ある投資を広める

—— なかのアセットマネジメントさんでは2種類のアクティブファンドを提供されていますが、今の日本ではインデックスファンドが台頭していますよね。そういった現状について、どのように感じられているのでしょうか?

中野さま:

「インデックスファンドでもアクティブファンドでも良いじゃないですか」という意見は無難だと思います。
ただ、私は全くそうは思っていなくて、インデックス運用というものには「意志」が欠落していると思うんです。

インデックス運用というのは、指標の価格という記号が数字として増えていく方向に期待をして、お金を動かしていくというだけの作業になりますから、自分のお金によって社会の未来がどうなるかとか、経済や豊かな生活がどうなるかとか、みんなの暮らしがどうなるかとか、そういった想いや想像力が必然的に欠落しているんです。
ですから、実は先ほど言っていた「長期投資で生活者と社会の幸せに貢献する」というパーパスを、とことん実践しようとすれば、インデックス運用に対する明確なアンチテーゼになると思っています。

—— なるほど。そのお考えは、世の中に伝わっていると感じられていますか?

中野さま:

セミナーに来て応援の言葉をたくさんの方からいただくので、もちろんそう言った方々には賛同いただいてると思います。
ただ、一方で、NISAで運用されている大半がオルカンとS&P500ですから、やっぱり世の中全体には全然浸透しているとは言えない。ただいま現在で見れば、明らかに本格アクティブ運用は超亜流ですよね。

究極的には、みんな自由に運用を選んでいけば良いので、インデックスがお好きな人はそれで良いと思います。
ただ、日本の中で資産運用立国化というものが極めて高度に定着していくためには、そういう人たちにも、本格的なアクティブ運用の大事さを伝えることが、必要不可欠だと思っています。

つまり、インデックス運用のように記号を見るのではなくて、ひとつひとつのビジネスを見て、ビジネスが世の中に将来どれだけ大きな価値を生んで、それが結果として社会全体にどれだけの豊かさ・付加価値・笑顔をつくっていけるのか。こういうところに思いを馳せて長期投資をやっていく大事さ、というのを伝えていく。これをしっかりとやるために今の会社をつくったと言っても過言ではないです。

やっぱり大事なのは、自分の理念やフィロソフィーを忍耐強くしっかりと守りながら伝え続けていくことだと思います。

—— そういった理念やフィロソフィーは、どのように伝えていこうと考えていらっしゃるのでしょうか?

中野さま:

例えば、さまざまな広告宣伝媒体を使えば簡単に認知度を上げられるかもしれませんが、そういう形では、どうしたって本質的な理解が欠けていく。それで、運用成績が良くなってきたときに成績が良いからという理由だけで飛びついてこられても、本当の意味での長期投資は実現できないんです。

運用成績って、どんなに良いファンドでも、非常に目覚ましく伸びる時もあれば、逆風が吹いて、どうにもパフォーマンスが振るわない時もあります。
どんなに良いファンドでもこれを繰り返しながら、結果的に長期で目覚ましい成果を作っていくというのが、骨太アクティブ運用のひとつの歴史的事実ですから。

とことん長期投資をしっかりと一緒にやってもらうためには、その前提となる哲学・理念、私たちが何を目指しているかというパーパスまで深く共感いただくことが何より大事で、それは広告宣伝では実現できません。
だからこそ、私たちの思いや言葉を直接届けたいという意味で、全国を回って、セミナーや勉強会でダイレクトに伝えるということを重視しています。
そして、ひとりひとりにこつこつと対話を積み重ねて、素敵な長期投資家へと導いていくことはとても大事なことだし、それが私たちの個性なんだと伝えています。

「クオリティ・グロース」で生活者に最良の結果を

—— 「なかの日本成長ファンド」の月次レポートを拝見したのですが、ファンドとTOPIXの構成銘柄を業種別比率で比較されていますよね。なかなか他にはない取り組みだと思うのですが。

中野さま:

当社では、「君は精密機械担当、君は輸送担当ね」といったセクター配分をしておらず、究極のボトムアップでやっています。
アナリストはファンドマネージャーも含めて全員、みんな個別の企業のリサーチに自由に出かけていくんです。
そして、「グッドカンパニー」を探し出して、しっかりとディープリサーチを重ねてレポートにする。このように、各アナリストが自由に企業を厳選した結果、私たちのファンドはある意味「偏り」のあるポートフォリオになっています。

業種別比率では、私たちがどういう企業を選んでどういう企業を選んでいないのか、という「偏り」を表現することができて、結果、「この産業体は “クオリティ・グロース” にはならない」という意志を、はっきりさせられるんですよ。

—— 「クオリティ・グロース」とはどういったものなのでしょうか?

中野さま:

「グロース」は、利益成長力のある企業を指しています。そして、それだけでなく、長期に渡って持続的に安定した成長が見出せる会社を「クオリティ」と定義しています。

具体的にどんな会社かというと、経営陣が中長期の時間軸でビジョンを描いている、参入障壁がきちんと備わっている、マーケットをしっかりとグローバルに確保できている、また歴史に裏打ちされた信頼性があったりと、そういったいくつもの要素を満たしている会社になるわけです。

—— なるほど。わかりました。
そういった「クオリティ・グロース」という考えは、なかのアセットマネジメントを立ち上げたときにも、すでにあったのでしょうか?

中野さま:

どんな運用をしようか、最初から決まってたわけではありませんが、前職のときの日本株ファンドも「クオリティ・グロース」でやってきたので。やっぱりこれが、生活者が長期投資をしていったときに一番安定して最良の成果が出る運用手法だ、というふうに結論づけたから、この「クオリティ・グロース」を選びました。

日本が元気になるための意志を国内株ファンドに込める

—— 現在、なかのアセットマネジメントさんでは、国内の成長企業に投資する「なかの日本成長ファンド」と世界の優良企業に投資する「なかの世界成長ファンド」の二つのファンドを提供されています。これは、なぜ日本株式と世界株式にされたのでしょうか?

中野さま:

2種類用意したのは、やっぱり選択肢を持ってほしいという部分があります。

「なかの世界成長ファンド」については、前職からずっと主張してきたように、世界経済の成長軌道が、これから先も最も安定しているとの仮説に基づいています。ですから、この最も安定した成長軌道を養分にお金を育てていく国際分散投資は、合理的にみんなに選んでもらうべきだろうということで、世界株式をまず立ち上げました。

もう一つ、「なかの日本成長ファンド」に関しては、日本の資産運用立国化というものをしっかりと高度に実現していくためには、日本の資本市場も高度化しなければいけない。そして、日本の資本市場をちゃんと機能させるためには、日本の資産運用業界には高度な規律と緊張感をマーケットに求めるミッションがあるのです。
そのために、日本の産業界を支えるまっとうな日本株ファンドが当然必要になってきます。

今のオルカンやS&P500人気のような現象がずっと続いて、日本のお金の大半が世界に行ってしまったら、日本の産業界は置き去りになるんです。はっきり言って、今の現象は米国のためのお金になってしまっていますから。

オルカン信奉者の人たちの中には「日本はオワコンだぜ」、「もう日本なんかどうでもいいぜ」、「S&P500が最強だぜ」という言葉とともに、海外インデックスファンドを選ぶ人もいます。
そういうふうに言っている人たちは一体誰かといえば、これから50年も60年も70年も、この日本という社会で生きていかなくてはいけない若い人たちですよ。
その人たちが自分で日本をオワコン扱いにしてたら、その人たちは自分の依って立つ社会の未来を自ら放棄することになる、と。その矛盾に気がついてほしいんです。

だから、「なかの世界成長ファンド」のグローバル運用は一つの合理性。そして「なかの日本成長ファンド」では、私たちが依って立つ社会の未来を、私たちの明確な意志でよくしていきましょうよ、というのが私の考えです。
日本の経済にもう一回元気になってもらうためには何が必要かと言ったら、日本の産業界がもう一回強くなるしかないんです。
だから、強くなってもらうための意志を込めた長期産業資本をみんなで提供していこう、というのが、「なかの日本成長ファンド」です。
それは必然的にアクティブファンドでないと駄目なんです。

日本の価値をつくる「かっこいい投資」を広めたい

—— 今、このファンドはどういう方に持ってもらえると嬉しいですか?

中野さま:

NISA制度にフォーカスすると、どうしても現役世代というイメージがありますが、資産運用立国とはどういう概念かというと、生活者発のお金の流れを主役に変えて、同時にそのお金が「質の良いリスクマネー」として機能する流れをつくること。資金の出し手は同じ共感と理解があれば、お年寄りだろうが若い人だろうが違いはないんです。
だから、世代を問わずにみんなで立派な長期投資家になって、意志を持った産業資本の提供者になって欲しいと思っています。

それは、この国における「お金による民主主義の体現」とも言えます。
私たちのお金は自分のためだけではない。未来のこの国の大事な大事な価値をつくっていくためのお金なんだと気づけば、これ、かっこいい投資になりますよね。
そういうムーブメントをつくっていきたいです。

—— そういう社会が来ること、私も本当に願っています。本日はありがとうございました。

中野さま:

ありがとうございました。

取材: ミナトFPオフィス代表 野村羊一郎(CFP®認定者)
ミナトFPオフィス公式サイト