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06セゾン資産形成の達人ファンド

UPDATE 2019.8.23

はじめに
セゾン資産形成の達人ファンドは、独立系運用会社のセゾン投信が運用する人気のアクティブファンドです。日本を含む世界の株式へ国際分散投資しています。
運用方針や投資先、運用実績、評価機関等からの評価をご紹介します。

セゾン資産形成の達人ファンドの特徴

セゾン資産形成の達人ファンドは、2007年に設定され10年以上の運用実績がありますが、高いパフォーマンスを上げており、専門家からの評価も高い投資信託です。
投資先は、個別の企業や債券などではなく、厳選された世界のアクティブファンド。すでにある投資信託に投資するという仕組みで、ファンド・オブ・ファンズ方式と呼ばれます。セゾン資産形成の達人ファンドでは、投資信託そのものを選び、組み入れています。
セゾン資産形成の達人ファンドは、各地域ごとにすぐれた投資信託を厳選して投資することで、世界経済の成長を取り込み、高いパフォーマンスを実現しています。

セゾン資産形成の達人ファンドの3つの特徴

特徴1

9つのアクティブファンドに国際分散投資

特徴2

地域ごとに強みを持つ投資信託を厳選

特徴3

長期的な視点に立った運用スタイル

特徴1 9つのアクティブファンドに国際分散投資

セゾン資産形成の達人ファンドは、投資対象の9つのアクティブファンドを通じて、海外および日本の株式に幅広く分散投資しています。
投資対象地域は、北米(米国)、欧州、日本、太平洋、新興国。これ1本で日本を含めた世界30ヶ国以上、400銘柄以上に投資できます。
なお、株式市場の過熱により有望な投資先がないと判断した場合は、債券にも投資する方針となっています。

特徴2 地域ごとに強みを持つ投資信託を厳選

投資対象である9つの投資信託は、米国株式を対象とした投資信託、日本株式を対象とした投資信託など、地域を絞って投資を行っている投資信託です。それぞれの地域に強みを持ち、企業分析をしっかり行ったうえで、安全性や長期的な収益力を基準に個別銘柄への投資を行っている投資信託(アクティブファンド)に厳選されています。

特徴3 長期的な視点に立った運用スタイル

セゾン資産形成の達人ファンドは長期的な視点に立った運用を行っています。そのため、投資対象である投資信託はすべて、長期投資を投資哲学としているものに絞られています。
その結果として、セゾン資産形成の達人ファンドは、つみたてNISA対象に選定されている数少ないアクティブファンドのひとつとなっています。

セゾン資産形成の達人ファンドは、つみたてNISAの対象にも選定されています。
投資対象が分散している、手数料が抑えられている、運用が安定している、といった金融庁が定めた基準をクリアしているということですね。

投資先ファンドの選定条件

ファンド・オフ・ファンズ方式の場合、投資信託を調査・分析して選ぶことになります。
セゾン資産形成の達人ファンドでは、次のような選定条件により投資先が選ばれています。

投資先ファンドの4つの選定条件

選定条件1

安全性や収益力を基準に割安であると考えられる企業に選別投資を行っていること

選定条件2

長期的な視点を持ち投資先の調査・分析をきちんと行っていること

選定条件3

一貫した運用哲学を持つこと

選定条件4

手数料が適正であること

3つ目に「一貫した運用哲学を持つこと」とありますが、セゾン投信の代表の中野氏は、自身の書籍の中で「投資対象となるアクティブファンドを選ぶに際しては、もちろん運用成績でスクリーニングを行う部分はあるのですが、それ以上に大事にしているのが投資哲学です」と、投資哲学の重要性を語っています。

投資対象ファンド

投資対象ファンドは、下記9本のアクティブファンドです。9本中6本は適格機関投資家限定であり、手数料(信託報酬)水準は個人向けよりも低めになります。
また、大型株だけでなく、中小型株を組み入れたファンドも投資対象としています。

組入ファンドの投資地域、組入比率、特徴

この表は横にスクロールできます

バンガード米国オポチュニティファンド 米国
22.8%
主に米国の中小型株式に投資し、アクティブ運用を行います。企業のファンダメンタルズ・バリュー(本来価値)を調査・分析し、その業界での地位、売上高、収益性、中長期的視点からの業績予想と経営陣の能力において、現在の市場価格を上回る魅力があると判断される銘柄を選出します。
アライアンス・バーンスタイン SICAV-コンセントレイテッドUS エクイティ・ポートフォリオ 米国
9.7%
投資顧問会社が非常に質が高く成長が期待できると判断する厳選された米国企業の株式およびワラント等その他の譲渡可能有価証券から構成される、アクティブ運用型の集中ポートフォリオに投資を行います。投資先となる企業は、その成長力、業務特性、収益成長、財務状況、および経験豊富な経営陣の評価に基づいて選定されます。
BBH・ルクセンブルグ・ファンズIBBH・コア・セレクト 米国
9.8%
投資対象は、主に米国株式市場に上場された中・大型株式が中心となっています。BBHが定めた6つの厳格な投資基準を満たす企業の株式をベースにユニバース(組入候補の銘柄群)を構成し、その中から割安と判断される約25~30銘柄のみを選択して集中投資を行います。
コムジェスト・ヨーロッパ・ファンド80〈適格機関投資家限定〉 欧州
26.7%
ファミリーファンド方式により「ニッポンコムジェスト・ヨーロッパ マザーファンド」への投資を通して、主としてヨーロッパ諸国の株式に投資し、中長期的な信託財産の成長を図ることを目的として運用を行います。
コムジェスト・エマージングマーケッツ・ファンド90〈適格機関投資家限定〉 新興国
13.0%
ファミリーファンド方式により「ニッポンコムジェスト・エマージングマーケッツ マザーファンド」への投資を通して、主として新興諸国の株式に投資し、中長期的な信託財産の成長を図ることを目的として運用を行います。
スパークス・ワンアジア厳選投資ファンドS〈適格機関投資家限定〉 太平洋
4.1%
スパークス集中投資戦略マザーファンド受益証券への投資を通じて、ベンチマークや業種にとらわれず、魅力的と判断したわが国の株式に集中投資を行い、信託財産の中長期的な成長を目指して、積極的な運用を行います。
スパークス・集中投資・日本株ファンドS〈適格機関投資家限定〉 日本
3.0%
「スパークス・ワンアジア厳選投資マザーファンド」受益証券をへの投資を通じて日本を除くアジア・オセアニア地域の金融商品取引所に上場している株式等への投資を行います。信託財産の中長期的な成長を目標に積極的な運用を行います。
スパークス・長期厳選・日本株ファンド〈適格機関投資家限定〉 日本
6.1%
わが国の金融商品取引所に上場している株式の中から、ベンチマークや業種にとらわれず、魅力的と判断した銘柄に集中的に投資を行うことを基本とします。
コムジェスト日本株式ファンド〈適格機関投資家限定〉 日本
3.0%
ファミリーファンド方式により「コムジェスト日本株式マザーファンド」への投資を通して、日本株式に投資し、中長期的な信託財産の成長を図ることを目的として運用を行います。

※第12期末(2018年12月10日)

「バンガード米国オポチュニティファンド」は、この中で唯一設定当初から組み入れられているファンドです。過去の運用報告書を見ると、投資対象のファンドは定期的に見直しがされ、入れ替えられていることがわかります。

国・地域別の投資比率はこちら

国・地域別投資比率は、幅広く分散を図ることを目的として、各国の株式市場の規模(時価総額)、投資スタイルなどを考慮しながら決定されます。
構成比は、北米(米国)が約4割、欧州が約3割を占めています。

(引用 セゾン投信

業種ごとの投資比率はこちら

情報技術やヘルスケア関連が多めで、長期的な視点で企業価値を見極めることが難しい金融やエネルギー関連は少なめになっています。

(引用 セゾン投信

運営チーム

セゾン資産形成の達人ファンドは、長期的なリターンと幅広い分散によるリスク軽減を重視して、チームで運用を行っています。

代表取締役社長、CIO(チーフインベストメントオフィサー)

中野 晴啓氏
主な役割:運用の基本的な方向性の指示
運用経験年数:28年

運用部長、ポートフォリオマネジャー

瀬下 哲雄氏
主な役割:運用方針の決定、資産配分比率の決定、キャッシュフローの管理
運用経験年数:12年

ファンドの基本データ

運用成績

期間 騰落率 トータルリターン
6ヶ月 -0.40% 10.80%
1年 -3.58% 0.58%
3年 +40.34% 12.93%
5年 +49.64% 9.93%
10年 +217.19%
設定来(2007/03/15) +107.35% 118.72%

※基準日:2019年8月23日
※騰落率:その期間中、どの程度変化したかを示す。数字が大きいほど変動幅が大きい。
※トータルリターン:値上がり益に分配金を加えた収益率。「設定来」以外は年率で示す。

運用損益別顧客比率

金融庁の求めに応じて、2018年から投資信託の販売会社が自主的に公表を始めた3つの共通KPI(成果指標)。その中のひとつに、投信販売会社の顧客の含み益(含み損)の状況を示す「運用損益別顧客比率」という項目があります。
2019年3月末時点で、投資信託で含み益が出ている(評価損益がプラスである)顧客の割合は、セゾン投信では約98%とかなり高い結果がでました。
参考として、ひふみ投信のレオス・キャピタルワークスが約90%、コモンズ投信が約84%という結果です。
この共通KPIは、毎年公表される数値ですので、継続的にチェックしていくとよいでしょう。

時期 運用損益別顧客比率
2019年3月末 97.8%
2018年3月末 84.9%

費用(税込)

ファンド・オブ・ファンズ方式は、信託報酬などのコストが2重にかかってしまうことがデメリットですが、2017年3月には信託報酬の年0.01%引き下げを実施するなど、コスト低減への取り組みがなされています。

種別 費用 備考
信託報酬 1.35% ± 0.2%  
実質コスト 1.48% 第12期(2018年11月20日)運用報告書より
購入時手数料 なし  
信託財産留保額 なし  

投資制限

  • 外貨建資産への投資には制限を設けません。
  • 投資信託証券への投資割合に制限を設けません。
  • 投資信託証券ならびに短期金融資産以外の有価証券への直接投資は行いません。
  • デリバティブの直接利用は行いません。
  • 一般社団法人投資信託協会規則に定める一の者に対する株式等エクスポージャー、債券等エクス ポージャーおよびデリバティブ等エクスポージャーの信託財産の純資産総額に対する比率は、原則 としてそれぞれ10%、合計で20%以内とすることとし、当該比率を超えることとなった場合には、 一般社団法人投資信託協会規則に従い当該比率以内となるよう調整を行うこととします。

基本情報

運用会社 セゾン投信
設定日 2007年3月15日
純資産総額 778.77億円(2019/8/23時点)
目論見書・運用報告書 交付目論見書
運用報告書(全体版)
投資対象 全世界株式
つみたてNISA対象
○
 
iDeCo取り扱い
○
(SBI証券、楽天証券)
主要ネット証券での取り扱い SBI証券:○ (iDeCoのみ)
楽天証券:○ (iDeCoのみ)
松井証券:×
マネックス証券:×
カブドットコム証券:×

購入方法へのこだわり

購入形態や成果を出すことへのこだわり

セゾン資産形成の達人ファンドは、販売会社が限られており、iDeCo(イデコ)ならSBI証券と楽天証券で取り扱いがありますが、それ以外では、丸井が設立したtsumiki証券、ゆうちょ銀行(ゆうちょダイレクト)、自社(セゾン投信)の直販のみになります。

直販とは、運用会社であるセゾン投信が直接販売する形態ですので、セゾン投信に口座開設する必要があります。
セゾン投信は、顧客とダイレクトにつながれる直販という販売形態にこだわりを持っており、セゾン投信の中野社長は「運用会社が顔を出して思いを直接伝えることで、信頼の礎にしたい」と公式サイトの動画の中で語っています。

また、ゆうちょ銀行での販売開始の経緯については、2017年の第10期運用報告会で中野氏が次のように説明しています。
「セゾン投信は日本郵便の資本参加を受けて、全国で長期投資の講演や郵便局員さんの研修を行ってきました。その中から、局員さんの中にセゾン投信のファンが生まれたのですが、ゆうちょで取り扱いのない商品をお客様にすすめることはできません。セゾン投信に共感してくださった局員さんに気持ちよく仕事していただくために、セゾン投信を取り扱っていただくことになったのです。セゾン投信の販売目標やノルマはもちろんありません。」
販路拡大ではなく、長期国際分散投資という想いを共にした仲間のためという理由に、中野氏のこだわりが見えます。

その他にも、本当の意味で成果を出すということに対する考え方が、サービスの随所に感じられます。

なぜ「積立は5,000円から」にしているのか?

投資信託の積立購入額は、ネット証券では100円から、対面の証券会社でも1,000円程度からと、少額から始められるという手軽さが売りにされる傾向にあります。
しかし、セゾン投信ではあえて「5,000円から」という少し高めの設定にしています。その理由について中野社長は、対談の中で「500円だと資産を作るまでには至りませんし、500円と5,000円では投資をするときの本気度が違う。本気でやらなければ続かないし、将来のための資産形成はできません」と語っており、最初から本気で取り組んでもらうことを狙いとしています。

手軽さを追求することが、必ずしも良い成果をもたらすわけではないという考え方

セゾン投信の考え方が見える点がもうひとつあります。「積立購入に関する手続き(金額変更、休止など)が書面でしかできない」という点です。
他の証券会社などでは、何でもネットで手軽に手続きできる利便性が優先されていますが、セゾン投信では「できるだけ長期で積立を継続して資産形成できること」という顧客の本来の目的を優先し、あえて手軽さを追求していません。
そもそもサービス自体が長期での資産形成を大前提と考えられてるため、手軽さを追求する必要はないですし、下落時に焦って解約してしまうことが起きにくいというのは確かに重要かもしれませんね。

評価機関・専門家の評価・コメント

楽天証券経済研究所 ファンドアナリスト 篠田尚子氏

セゾン資産形成の達人ファンドについて「世界各国、各地域の優秀な商品を選別して投資することで効率的な国際分散投資を実現」しているとし、運用成績については「2019年3月末からさかのぼること2年間の運用成績は、+19.0%。相応のコストをかけても十分な超過収益をあげることができた」と評価しています。

「R&Iファンド大賞2019」外国株式部門で最優秀ファンド賞を受賞

2019年5月に発表された「R&Iファンド大賞2019」外国株式部門(投資信託10年)で最優秀ファンド賞を受賞。 R&Iファンド大賞は、投資哲学などの定性評価を含めず過去の運用成績という定量評価のみのアワードです。そこで最優秀ファンド賞を受賞したことで、そのパフォーマンスの高さは明らかです。

まとめ

セゾン資産形成の達人ファンドは、世界のすぐれたアクティブファンドに投資することで、長期にわたり好成績を上げている人気ファンドです。
代表の中野氏は書籍も多く書いており、長期・分散投資が分かりやすく説明されていますので、興味のある方は、まずは書籍を手にとってみるものも良いでしょう。

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セゾン資産形成の達人ファンドは、セゾン投信からのメッセージを受け取りやすい、直販での購入がおすすめです。つみたてNISAも利用できますよ。

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2019年8月23日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。

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