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04農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド

UPDATE 2019.8.8

はじめに
農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドは、厳選された米国株式に集中投資するアクティブ型の投資信託です。
運用方針や投資先、運用実績、評価機関等からの評価をご紹介します。

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドとは

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドは、市場規模の大きい米国で、競争力・収益力が高く、持続的な成長が見込まれる20〜30社に投資しています。中長期的な成長を目指して運用されています。

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドの特徴

特徴1

米国上場株式 20~30社へ集中投資するスタイル

特徴2

長期投資という考え方

特徴1 米国上場株式 20~30社へ集中投資するスタイル

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドの投資先は、米国企業です。
世界一の経済大国である米国は、人口・名目GDPにおいて、日本を大きく上回っています。また、成長率についても比較的高い水準を維持しており、日本と比較すると圧倒的な競合優位性を持つ企業が多数存在します。

米国の競合優位性の源は?

人口が年率約1%で増加していること

米国は先進国では数少ない、毎年人口が増加している国です。米国の2016年の合計特殊出生率は1.80で減少傾向にありますが、積極的な移民政策を取っているため人口は増え続けています。
人口が増加すると、衣食住のニーズが高まり消費が増えます。また、人口増加は労働力の増加にもつながり、その国の生産力を高めることになるなど経済へプラスに働くのです。

国民一人当たりのGDPが高いこと

米国は、一人当たりのGDPが高いことも特徴です。2017年の一人当たりのGDPは、日本の約1.5倍。1995年頃は日本が米国を大きく上回っていたものの、その後日本が低迷し、米国が伸び続けたことにより、米国が逆転しその差が広がっている状況です。
米国には海外からの優秀な人材が流入しており、今後も成長の持続が期待できます。

アメリカ企業は世界市場でビジネスしやすい

米国企業にとって収益源は米国内だけではなく、世界市場へ比較的容易に展開することができる点にも強みがあります。
その要因としては、ビジネスシーンで世界的に使用される英語が母国語であるという点や、“世界一の超大国”である米国の企業であるといったグローバルな存在感が挙げられます。

ファンドマネージャーの奥野氏は、「アメリカは人口が3億2000万人いて、毎年1%ずつ増えている。世界のGDP、つまり世界経済の4分の1はアメリカが稼ぎ出すわけですから、アメリカでブランディングができて勝ち残れた企業ならば、世界中に暮らす70億人に訴求できるわけです。これほど企業が下駄を履かせてもらってる国は、そうそう他にありません。」とアメリカ企業の強さについて対談で語っています。

特徴2 長期投資という考え方

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドのベースにあるのは、「長期厳選投資」の考え方です。
株式と聞くと、売買の差額で利益を得るイメージがあるかもしれませんが、このファンドではそのような方法で利益を得ようとはしていません。「投資リターンの源泉は、企業価値の増大であり、株式の売買ではない」という言葉が示す通り、日々の株価の変動ではなく、永続的な企業価値の増大に重きを置いて運用されています。

長期投資のため、銘柄の年間の売買回転率は40~50%程度以下が想定されています。売買回転率とは、投資信託に組み入れている株式や債券などを売買する頻度を表す指標です。売買すればコストが増え運用成績にも影響するため、一般的に売買回転率は低い方が望ましいと言われています。農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドでは、低い売買回転率によりコスト抑制も図られています。

投資先企業の選び方

では、農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドでは、数千以上ある米国株式をどのようにして20~30社まで絞り込んでいるのでしょうか。
農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドは、3つの基準を設けて厳選しています。これらの条件をクリアでき、長期保有が可能なのは、ごく一部の企業のみです。

投資先企業を選ぶ3つの基準

基準1

産業として価値が高いこと

基準2

他社が真似できないビジネスを展開していること

基準3

世の中の変化に伴う成長が期待できること

基準1 産業として価値が高いこと

商品・サービスの提供を通じて、様々な問題を解決することで高い収益をあげている産業かどうか。
現在の投資先上位を見ると、「ヘルスケア機器・サービス」「ソフトウェア・サービス」「家庭用品・パーソナル用品」といった付加価値による差別化が必要な産業が選ばれていることがわかります。

基準2 他社が真似できないビジネスを展開していること

高い技術や独自のサービスを通じて他社が真似できないビジネスを展開しているかどうか。
組入上位1位のBECTON DICKINSON & CO(ベクトンディッキンソン・アンド・カンパニー)は、広範で多様な医療機器、医療用具、および診断システムを販売しており、世界50カ国以上に支社を持っています。

基準3 世の中の変化に伴う成長が期待できること

高齢化や環境問題など社会の変化に伴う市場拡大が期待できるかどうか。
長期投資が前提になりますので、現在だけではなく、今後も成長が見込まれる企業かどうかの精査が必要になります。

平たく言えば、その企業がなければ産業が成立しない、そして、その産業がなければ世界中が困る、というような企業に投資をしているということです。

投資先企業の一覧

投資先企業は、2019年6月20日時点で25社となっています。
日本でもなじみのある企業では「ナイキ」「3M」「ウォルトディズニー」「ティファニー」などが組み入れられています。

運営チームと運営プロセス

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドの助言者である農林中金バリューインベストメンツでは、投資先のモニタリングや新規投資候補先の調査のため、年間6回程度の現地訪問を行っています。毎年の訪問社数は80社程度です。新規企業もあれば、既に投資している企業の現状確認と仮説検証、そして投資はしていないが継続的にフォローしている企業などが含まれます。

ファンンドマネージャー

奥野 一成氏
農林中金バリューインベストメンツ株式会社 常務取締役(最高運用責任者)
1992年京大法卒、日本長期信用銀行入行。長銀証券、UBS証券を経て03年に農林中央金庫入庫。07年より、「長期集中投資自己運用ファンド」の運用を始める。14年から現職。

ファンンド運用担当者

運用担当者:6名
平均運⽤経験年数:12年

運用プロセス

PLAN→DO→SEEのサイクルによる一貫した投資プロセスに基づいた組織的運用が行われています。

ファンドの基本データ

運用成績

期間 騰落率 トータルリターン
6ヶ月 +3.93% +14.96%
1年 +1.95% +13.29%
設定来(2017/07/05) +17.90% +27.98%

※基準日:2019/8/7
※騰落率:その期間中、どの程度変化したかを示す。数字が大きいほど変動幅が大きい。
※トータルリターン:値上がり益に分配金を加えた収益率。「設定来」以外は年率で示す。

費用(税込)

信託報酬(税込)は0.974%で、「先進国株式・アクティブ」というカテゴリの中でも、低い信託報酬率となっています。
低コストの理由のひとつは、自ら米国で調査を行っていて、海外の助言会社を入れていないことが挙げられます。

種別 費用 備考
信託報酬 0.972% ※カテゴリ平均1.76%
実質コスト 1.014% 第2期(2019年6月20日)運用報告書より
購入時手数料 上限3.24% 主要ネット証券は無料
信託財産留保額 なし  

ファンド運用方式

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドは、「ファミリーファンド方式」で運用が行われており、「米国企業価値フォーカスマザーファンド」への投資を通じて、米国の株式に実質的な投資を行っています。
「ファミリーファンド方式」とは、複数のファンドを合同運用する仕組みで、投資者からの資金をまとめて、その資金の全部または一部をマザーファンドに投資して、実質的な運用をマザーファンドで行う仕組みです。

投資制限

  • マザーファンド受益証券への投資割合には、制限を設けません。
  • 株式への実質投資割合には、制限を設けません。
  • 外貨建資産への実質投資割合には、制限を設けません。

基本情報

運用会社 農林中金全共連アセットマネジメント(NZAM)
設定日 2017年7月5日
純資産総額 21.84億円(2019/8/13時点)
目論見書・運用報告書

・交付目論見書

・運用報告書(全体版)

ファンド運用方式 ファミリーファンド方式
投資対象 米国個別株
為替ヘッジ なし
つみたてNISA対象
×
 
iDeCo取り扱い
○
(SBI証券、岡三証券)
主要ネット証券での取り扱い SBI証券:○(積立購入のみ)
楽天証券:○(積立購入のみ)
松井証券:×
マネックス証券:×
カブドットコム証券:×

ファンドマネージャー奥野氏の発言集

企業訪問・工場見学について

企業訪問の意義について「IRなどでは企業は自分たちの企業を良くみせようとする。僕たちはその後ろに何があるか、数字としてきちんと確認できるか、という仮説の裏を取りに行く」とインタビューで語っています。
また、工場見学では従業員のロイヤリティや会社の働きやすさなどを知ることができるとのこと。エピソードとして次のような話をしています。
「テキサスインスツルメンツとのミーティングには、IR担当者とそのお父さん、そして息子さんが同席されました。長いファンドマネージャー生活の中でも三世代ミーティングは初めてのこと(笑)。さらに工場見学では娘を含む4人が案内してくれました(笑)。いかにこの会社が好きなのか、自分の仕事に誇りを持っているかが感じられました。」

評価機関・専門家の評価・コメント

「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018」で19位にランクイン

2019年1月に発表された「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018」では、19位にランクイン。
このFund of the Yearに投票するのは一般の投信ブロガーです。投信ブロガーはコストの低さを重視する傾向があるため、上位20位の多くはインデックス型が占めており、アクティブ型でランクインしているのは農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドを含めて4つだけです。ユーザー目線で高い評価を得ているアクティブファンドと言えるでしょう。

まとめ

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドは、設定から2年ほどとまだ実績が短く、純資産総額も多くはありません。しかし、きめ細かな自社調査をベースに米国の強い企業に長期投資するという投資スタイルは、経済成長の可能性を秘めています。また、信託報酬が低く抑えられていることもポイントになります。
米国への投資に興味のある方は、今後、ウォッチしてみるのも良いでみましょう。

この投資信託が買える おすすめネット証券

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドは、楽天証券とSBI証券で積立購入できます。楽天証券は、投信積立で楽天カード決済すると1%ポイント還元されるため、特におすすめです。購入方法はいずれも積立のみですのでご注意くださいね。

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2019年8月8日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。

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