UPDATE 2019.8.8
コモンズ30ファンドは、30年の長期視点で、30銘柄に絞り込んだ集中投資を行う投資信託です。投資対象は国内株ですが、世界で成長し続けられる真のグローバル企業を選定することで、将来の成長性の取り込みを狙っています。
対話を重視している点も、コモンズ30ファンドの特徴。企業への訪問や面談のみならず、企業と顧客(投資家)が対話できるようなイベント等の開催にも積極的に取り組んでいます。
30年の長い目線を持ってお客さまと企業と育む長期投資
真のグローバル企業を中心に30銘柄へ集中投資
対話で企業とお客さまをつなぎ価値の創造と楽しさを提供
実績から見ても、世界のGDP成長率は今後も3%程度で推移すると想定できます。であれば、この成長をできるだけ低リスクで家計に取り込めると良いという考えが、コモンズ30ファンドのベースになっています。
コモンズ30ファンドの投資先30社(2018年7月末現在)のうち7割となる21社が海外売上高比率で50%を超え、うち11社は70%を超えています。
馴染みのある日本を代表する企業への投資を通じて、直接的な為替リスクをとらずに世界の成長を家計の金融資産に取り込むことができます。
強い企業とは稼ぐ力がある企業。コモンズ30ファンドでは、長期にわたって稼ぎ続ける会社を見極めてその企業に集中的、継続的に投資を行います。
強い企業であれば、海外市況の変化や為替リスクなどにも企業側が対応してくれます。外部環境の変化に強いと言えます。
コモンズ30ファンドは、海外の売上比率が高い国内の強い企業に投資して、世界経済の成長を取り込むという考え方ですね。
投資先企業の評価基準について、運用会社であるコモンズ投信は、企業の長期的な持続的成長を評価するには「見えない価値」が重要と考えています。
目に見える財務情報だけでなく、企業文化や経営力やステークホルダーとの対話など、“見えない価値”にも着目し、投資先の企業を厳選します。
具体的には「5つの軸」(4つの力と企業文化)によって投資先企業を選定、評価しています。
短期ではなく長期の成績を見てその企業の流れや特色を見る。
営業利益率、ROEなどの財務的価値に優れ、長期的な成長または安定が見込まれる。配当などの資本政策が明確である。
競争力がこれからも続くのか
競争力の源泉を理解し、その強さを支えるビジネスモデルを磨き続けている。技術やサービスの開発、市場の開拓にも積極的に取り組んでいる。
今、カリスマ経営者がいるからということでは投資はできない。経営力が持続できるのかどうか。
経営トップが長期的な企業価値向上に対する意識が高く、それを支える持続的な経営体制の高度化に取り組み、社外取締役、株主など外部からの知見も経営に反映している。
外部の知見をいかに取り込んで経営に活かしているか
顧客、社員、取引先、株主、社会などステークホルダーとの対話姿勢を重視している。対話を通じた持続的な価値創造に取り組んでいる。
企業理念を本気でビジネスの強さに活かしているか
企業文化・企業理念がしっかりしている企業は組織力を高めることができる。海外に行っても海外でも通用する企業文化を浸透させることができる。明確に定義された企業理念・価値観を組織内に共有し、浸透させることで具体的な行動に結び付けている。企業文化が、組織横断的な横串となり組織力を高めている。
長期投資をベースにしているから、持続性や継続性がキーワードになっているのですね。
コモンズ投信では、企業の「見えない価値」を企業との対話を通じて「見える化」することが目指されています。
企業への訪問だけではなく、投資先企業と消費者でもある顧客(投資家)が対話できる交流セミナーも開催されています。
企業とのパネルディスカッションや、投資先企業による講演などの内容が公式サイトで定期的に公開されており、投資家は、企業の考え方や取り組みについて、下記のページや月次レポートなどで確認することができます。
投資先企業の選定理由、評価を一部ご紹介します。
コモンズ30ファンドの投資先企業は、前述の通り海外の売上比率が高い国内企業、いわゆる国際優良銘柄です。長期保有が前提とされていますので、銘柄の入れ替えは頻繁には行われておらず、設定以来、継続保有されている銘柄も多く見られます。
(引用 コモンズ投信)
コモンズ30ファンドの投資先企業の選定理由、評価を一部ご紹介します。
公式サイトでは、すべての投資先についてその特徴が記載されており、その事業展開や強みを知ることができます。
日揮 | 世界約70カ国、2万件以上のプロジェクト実績があり、他社に先駆けて海外展開。世界のエネルギー需要に貢献している。 |
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クラレ | 技術が必要で他社が参入しにくい製品を製造。液晶の偏光板に用いられるポバーフィルムなどでは圧倒的シェアを誇る。 |
信越化学工業 | 戦略的なポジショニングに優れ、素材メーカー随一の収益性。塩化ビニルなどの汎用品と、半導体ウエハなどの先端テクノロジーの双方で高いシェアを獲得 |
日東電工 | 成長が期待される環境や医療向けなどに事業領域を柔軟に変化させている。固有の技術をベースに、シートやフィルムに付加価値を加えた製品で成長。 |
味の素 | 東南アジア、中南米、アフリカで販売ネットワークを構築。世界の食文化に合わせた調味料や加工・冷凍食品、飲料などを販売。世界の食品トップ10を狙う。 |
ダイキン工業 | 世界に誇る省エネ技術、強い販売力、優れた商品力を持つ。アフターケア、メンテナンスを含めた総合力で優位性がある。 |
コマツ | キャタピラーに並ぶ競争力を持ち、世界のインフラ力を担う。建設機械をインターネットにつなぐ新しいビジネスモデルが強み。 |
この他の投資先企業について詳しくは、下記のページをご覧ください。
コモンズ30ファンドには投資委員会があり、投資先企業の選定は投資委員会にて行っています。
投資委員会メンバーは、経営者、ファンドマネージャー、アナリストなど様々なバックグラウンドを持ち豊富な経験を持ったメンバーで構成され、多様な視点で議論します。ポートフォリオへの新規組入、売却についてはメンバーの全員一致で決定されることが特徴です。
投資委員会は月2回を原則に、緊急性が高い時は臨時にも開催されています。
投資委員会の構成メンバーは、全員の氏名や役職、顔写真が公表されています。
伊井 哲朗 代表取締役社長&CIO最高運用責任者 |
山一證券で営業企画部に約10年間在籍し、マーケティングなど担当。その後、機関投資家向け債券営業。メリルリンチ日本証券、三菱UFJメリルリンチPB証券で法人・個人向け営業を約10年。コモンズ投信創業と共に現職。2012年7月からCIO兼務。
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渋澤 健 取締役会長 ESG最高責任者 |
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上野 武昭 運用部 シニアアナリスト |
山一證券、WestLB証券、CLSA証券など国内外証券の調査部に23年間、ロイター編集局に3年間、アナリストとして在籍。証券会社とニュースメディアの視点から企業を調査。2013年6月にコモンズ投信に入社。 |
末山 仁 運用部 シニアアナリスト |
山一證券に入社し経済研究所では企業データ(業績数値、株価)分析、投資顧問では年金の株式・債券による運用業務に従事。山一證券廃業後、富士信託銀行(現みずほ信託銀行)に入社。外国株式インデックス運用のファンドマネージャー業務のほか、アナリスト業務、個人向け信託商品の企画管理運営業務を経験。2016年2月にコモンズ投信に入社。 |
原嶋 亮介 運用部 アナリスト |
ブリヂストン、日東電工、ジャパン・リート・アドバイザーズ(J-REITのユナイテッド・アーバン投資法人の資産運用会社)の3社にて、主に経理・財務・IRに従事。2019年2月にコモンズ投信に入社。 |
コモンズ30ファンドの運用成績は、直近1年ではマイナスになっているものの、設定来のトータルリターンは180%を超えています。
期間 | 騰落率 | トータルリターン |
---|---|---|
6ヶ月 | -5.28% | +1.39% |
1年 | -15.78% | +11.02% |
3年 | +21.02% | +8.72% |
5年 | +31.45%% | +7.27% |
10年 | +90.85% | – |
設定来(2009/1/19) | +150.85% | +186.59% |
※基準日:2019/8/7
※騰落率:その期間中、どの程度変化したかを示す。数字が大きいほど変動幅が大きい。
※トータルリターン:値上がり益に分配金を加えた収益率。「設定来」以外は年率で示す。
金融庁の求めに応じて、2018年から投資信託の販売会社が自主的に公表を始めた3つの共通KPI(成果指標)。その中のひとつに、投信販売会社の顧客の含み益(含み損)の状況を示す「運用損益別顧客比率」という項目があります。
2019年3月末時点で、投資信託で含み益が出ている(評価損益がプラスである)顧客の割合は、コモンズ投信では83.6%と高い値となっています。
ちなみに、他の独立系販売会社の状況をみると、ひふみ投信のレオス・キャピタルワークスが約90%、セゾン投信が約98%という結果です。
この共通KPIは、毎年公表される数値ですので、継続的にチェックしていくとよいでしょう。
時期 | 運用損益別顧客比率 |
---|---|
2019年3月末 | 83.6% |
2018年3月末 | 97.7% |
コモンズ30ファンドの信託報酬は、純資産総額に応じて低くなる良心的な仕組みとなっています。
低減の条件である純資産残高500億円を超えるのはかなり先の話になりそうですが、1.0584%という現在の水準もアクティブファンドとしては充分に低いと言えます。
種別 | 費用 | 備考 |
---|---|---|
信託報酬 |
|
|
実質コスト | 1.186% | 第10期(2019/1/18)運用報告書より |
購入時手数料 | 上限3.24% | |
信託財産留保額 | なし |
運用会社 | コモンズ投信 |
---|---|
設定日 | 2009年1月19日 |
純資産総額 | 156.64 億円(2019/8/15時点) |
目論見書・運用報告書 | |
ファンド運用方式 | ファミリーファンド方式 |
投資対象 | 国内個別株 |
つみたてNISA対象 | |
iDeCo取り扱い | (SBI証券、楽天証券) |
主要ネット証券での取り扱い |
SBI証券:○ 楽天証券:○ 松井証券:○ マネックス証券:○ auカブコム証券:○ |
コモンズ投信では、信託報酬の一部を社会貢献に活用しています。
「コモンズSEED Cap(社会起業家応援プログラム)」という社会起業家を応援するコモンズ独自の寄付プログラムを運営しており、信託報酬の1%相当を寄付しています。
コモンズ投信では、寄付を「よい世の中を次世代へつなげる活動への長期投資」と捉えており、長期資本の循環という観点で「本業として取り組んでいる」と公式サイトに記載されています。
これまでに寄付した団体には、ALSの課題解決に取り組む「一般社団法人 WITH ALS」や、子どもが孤立しない社会を目指す「認定NPO法人PIECES」などがあります。
コモンズ30ファンドについて「海外で稼げる日本企業に投資することによって海外の成長を取り込み、国内の得意専門フィールドでリサーチと投資判断を完結できる」点について、「合理的な手法が評価できる」と著書で記しています。
2019年1月に発表された「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018」では、20位にランクイン。
このFund of the Yearに投票するのは一般の投信ブロガーです。投信ブロガーはコストの低さを重視する傾向があるため、上位20位の多くはインデックス型が占めており、アクティブ型でランクインしているのはコモンズ30ファンドを含めて4つだけです。ユーザー目線で高い評価を得ているアクティブファンドと言えるでしょう。
コモンズ30ファンドは、国際的に強い国内企業を投資対象とすることで、長期的な成長性に期待できます。企業だけではなく、顧客との対話にも重きを置いている運用会社ですので、提供される定性情報が多いことも特徴。公式サイトの情報量も豊富ですので、一度チェックしてみるとよいでしょう。
コモンズ30ファンドは、楽天証券やSBI証券で購入できます。いずれもiDeCo(イデコ)でも取り扱いがありますよ。
2019年8月8日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。