NISA(ニーサ)を知る

NISAのつみたて投資枠におすすめの投資信託は?

  • 執筆

    Fin/d編集部

更新日:2024.06.21

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

はじめに

NISAを始めようとして、まず最初につまづきやすいポイントは商品選びです。つみたて投資枠であれば人気の投資信託から選ぶというのもひとつの手ですが、どんな商品があるのかを知ったうえで選ぶ方がよいでしょう。
つみたて投資枠の対象商品、ランキング上位の銘柄について解説します。

つみたて投資枠の対象商品

NISAのつみたて投資枠では「長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託」が対象です。金融庁が定めた基準をクリアした銘柄に限られていますが、それらを投資先の資産で分類すると「株式型」「バランス型」の2つのタイプに分けられます。

株式型・バランス型とは

株式型とは、投資先がすべて株式である投資信託です。
よく耳にする「オルカン(全世界株式)」や「S&P500(米国株式)」は株式型の投資信託です。

一方、バランス型は、株式や債券、リート(不動産)といった複数の資産に投資している投資信託です。組み入れる資産とその割合は銘柄によって異なります。

株式型とバランス型ではリスク・リターンが異なる

株式型とバランス型の違いはリスク・リターンです。投資先の資産だけでなく地域によっても異なります。一般的には、下記のように右にある投資先の方がリスク・リターンが高くなります。

  • 投資先の資産:債券<不動産<株式
  • 投資先の地域:国内<先進国<新興国

リスクとは値動きの大きさのこと。リスク・リターンが高いとは、値動きが大きく値上がり益が期待できる反面、損失が出る可能性もあるということを意味します。

一般的に、債券は株式よりもリスク・リターンが低く、株式とは反対の値動きをする傾向があることから、債券を組み入れることで株価下落時の損失を抑える効果が期待できます。そのため、バランス型は株式型よりもリスクを抑えた運用が可能ですが、期待できるリターンも低くなります。

つみたて投資枠では長期投資を想定している方が多いと思います。長期での積立投資なら相対的にリスク軽減が期待できますので、その点も踏まえて株式型、バランス型のどちらがよいかを考えるのがよいでしょう。

つみたて投資枠の人気銘柄は?

つみたて投資枠の対象銘柄数は少なくない

つみたて投資枠の対象商品は金融庁が定めた基準をクリアした銘柄に限られています。しかし、SBI証券や楽天証券では株式型、バランス型でそれぞれ100本前後の取扱いがありそこから選ぶのは簡単ではありません。

この表は横にスクロールできます

SBI証券楽天証券
株式型132127
バランス型98100

SBI証券、楽天証券の投資信託ランキング上位から、つみたて投資枠対象の株式型とバランス型の銘柄をピックアップしました。銘柄選びの参考にご覧ください。

株式型の人気銘柄

株式型の投資信託では、全世界株式や米国株式を投資先とするインデックスファンドが人気を集めています。eMAXISSlimシリーズ、楽天・プラスシリーズ、SBI・Vシリーズといった低コストシリーズが各社のランキング上位に多く見られます。

インデックスファンドとは、特定の指数に連動した値動きを目指す投資信託です。例えば、eMAXISSlim米国株式(S&P500)や楽天・S&P500インデックス・ファンドは、米国の代表的な株価指数の1つである「S&P500」との連動を目指して運用されています。同じ指数に連動した投資信託であれば、管理費用が安い商品がおすすめです。

また、全世界株式の投資先は50ヶ国前後ですが6割程度は米国が占めています。全世界株式と米国株式の投資信託を組み合わせている方も多いようですが、組み合わせてもあまり地域分散にはなりません。そういった点も理解しておきましょう。

この表は横にスクロールできます

銘柄名分類管理費用
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド全世界株式0.0561%
eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)全世界株式0.05775%
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド全世界株式0.1338%
楽天・S&P500インデックス・ファンド米国株式0.077%
eMAXISSlim米国株式(S&P500)米国株式0.09372%
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド米国株式0.0938%
楽天・全米株式インデックス・ファンド米国株式0.162%
iFreeNEXT FANG+インデックス米国株式(ハイテク株)0.7755%
楽天・日経225インデックス・ファンド国内株式0.132%
eMAXISSlim国内株式(TOPIX)国内株式0.143%

バランス型の人気銘柄

バランス型の投資信託では、投資先とその割合は銘柄ごとに異なります。
例えばeMAXISSlimシリーズの「eMAXISSlimバランス(8資産均等型)」は、8資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リート、先進国リート)へ12.5%ずつ投資するバランスファンドです。
投資先とその割合は、目論見書(もくろみしょ)という投資信託の説明書のような資料に詳しく記載されていますので、チェックしてみましょう。

この表は横にスクロールできます

銘柄名管理費用
eMAXISSlimバランス(8資産均等型)0.143%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)0.154%
楽天・資産づくりファンド(しっかりコース)0.4915%
世界経済インデックスファンド0.55%
セゾン・グローバルバランスファンド0.58%

まとめ

つみたて投資枠で人気の投資信託をご紹介しました。株式型、バランス型の投資信託はそれぞれ特徴が異なりますので、理解したうえで選ぶことが大切です。楽天証券やSBI証券では100円から積立できますので、まずは少額から始めてみるというのもよいでしょう。

NISA(ニーサ)におすすめの金融機関

NISA(ニーサ)を始めるなら、手数料の低さや投資信託の取扱数などから、楽天証券、SBI証券がおすすめです。

2024年6月21日時点の情報をもとに記事を作成しています。

Fin/d編集部執筆

20年にわたりネット証券・銀行など金融サービスの改善業務、コンテンツ企画制作を担当してきたメンバー、各種金融事業者での実務経験者、各種資格保有者で構成しています。豊かな人生を送るための基本とも言える金融商品・サービスについて中立的な視点で分かりやすく提供しています。

Related posts

こちらの情報も参考にしてください