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03住宅ローンの団信は生命保険代わりになるの?

UPDATE 2019.10.17

はじめに
住宅ローンの団信(団体信用生命保険)は、死亡や高度障害状態になったら残高が0円になる生命保険です。
かなり高額な死亡保障になりますが、それだけで保障は充分でしょうか。Fin/dの監修もしていただいている、FPのYOICHIさんに聞いてみました。

YOICHI / ファイナンシャルプランナー

外資系保険会社を経て、2009年からファイナンシャルプランナーとして活動する。
ファイナンシャルプランニングの経験は12年超、1,000件以上の面談経験を持つ。 住宅購入、生命保険、相続や贈与の相談も得意とする。

団信以外に必要な保障は?

住宅ローンを組んで団信に加入したら、大きな生命保険に入ったことと同じになりますよね。

はい、住宅ローンは数千万円借りる方が多いですから、団信に入るとそれなりの額の死亡保障が上乗せされることになります。死亡した場合、団信で住宅ローンの残債は0円になりますので、遺された家族の住居費はかなり軽減されることになりますね。

ということは、団信に入れば、それまで入っていた生命保険は解約してしまっても大丈夫ですか?

いえいえ、それはちょっと待ってください。
団信で保障されるのは、住宅ローンだけです。それ以外の生活費や教育費、老後資金などはどうなりますか。

確かに…。住宅ローンの残債がなくなっても、生活費や教育費などの出費は続いていくわけですよね。

そうですね。住宅ローンを組んでいたのがご主人だとして、ご主人に万一のことがあった場合、収入と支出のバランスが崩れて、足りない分があれば生命保険が必要になります。ですので、安易に生命保険を解約しないでくださいね。

遺族年金を計算しておこう

団信以外では、それまでご主人が稼いでいた金額から住宅費を差し引いた分くらいの保障が必要になるんでしょうか。

そこまでは必要ありません。収入のある方(国民年金や厚生年金などの被保険者)がなくなった場合、その方の収入やご家族の状況などに応じて遺族年金が支給されますので。
ご自分が亡くなった場合、いくら遺族年金が出るかご存知ですか?

遺族年金ですか?いや、計算したことがないですね。

そういう方が結構多いと思いますが、遺族年金の額は、生命保険の必要保障額を決める際のポイントの1つです。ねんきん定期便の情報で算出できますから、一度計算してみてくださいね。

目安としてですが、厚生年金に25年間加入していた会社員の方で、平均標準報酬月額が35万円、家族構成が奥様と18歳以下のお子様2人の場合、月に約15万円の遺族年金が支給されます。遺族年金は非課税ですから額面をそのまま受け取れますよ。

会社員だとそれなりに出るのですね。
ちなみに、自営業の方の場合はいくらくらいになるのですか?

先ほどの会社員の方と同じ条件とした場合、自営業の方の遺族年金は月額約10万円です。自営業の方は、遺族基礎年金のみになりますので、会社員の方より少なくなりますね。

オリックス生命保険のWebサイトに、ねんきん定期便を利用した公的保障(老齢年金・障害年金・遺族年金)の試算ツールがありますので、ご自分のケースで計算してみてくださいね。

必要な保障はどうやって補う?

団信以外にも保障が必要となったら、定期保険と収入保障保険のどちらを検討したらいいですか?

必要な保障は、「生活費」と「教育」と「住宅」に分けて考えるとわかりやすいです。
生活費は、遺族年金がベースになります。遺族年金で足りない分を収入保障保険でカバーするのが良いですね。期間は、お子さんで考えるのか、配偶者で考えるのかによって変わります。
教育費は、教育プランによって必要な保障額が変わります。教育費は掛ける人と掛けない人がいますし、教育プランも不確実性があります。収入保障保険だと保障額の下がり方が教育プランとマッチしないので、定期保険や逓減定期、収入保障保険の10年確定が良いと思います。
最後に住宅ですが、住宅ローンを組めば残債がなくなるので、生命保険としてはいらないということになります。修繕積立金や管理費は生活費の中の必要保障額に入れておくと良いですね。賃貸の場合は、言うまでもなく生命保険が必要になります。

団信+保険で必要な保障を補おう

住宅ローンの団信で保障されるのは住宅ローンの残債だけです。遺族年金を考慮したうえで、生活費や教育費でどれくらいの保障が必要なのか、それをベースに保険への加入を検討してみましょう。

住宅ローンのご相談はFin/d提携のFPへ

Fin/dでは、住宅ローンの商品にも詳しく、ファイナンシャルプランニング全般の実務経験豊富なFPと提携していますのでご紹介も可能です。こちらの問い合わせフォームよりお問い合わせください。

住宅ローンについてはこちらの情報も参考にしてください

2019年10月17日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。

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