FIND(ファインド)

04住宅ローン団信の特定疾病特約は入った方がおトク?

UPDATE 2019.10.17

はじめに
住宅ローンの団信(団体信用生命保険)は、フラット35を除いて加入が必須です。がんや3大疾病、8大疾病、全疾病といった様々なタイプの疾病保障付き団信が出てきています。実際のところ、入るべきかどうか悩む人も多いのではないでしょうか。
特定疾病保障付き団信の是非、加入する際の注意点などを、Fin/dの監修もしていただいている、FPのYOICHIさんに聞いてみました。

YOICHI / ファイナンシャルプランナー

外資系保険会社を経て、2009年からファイナンシャルプランナーとして活動する。
ファイナンシャルプランニングの経験は12年超、1,000件以上の面談経験を持つ。 住宅購入、生命保険、相続や贈与の相談も得意とする。

特定疾病保障付き団信とは

住宅ローンを組むときは団信に入らないといけないと思うのですが、がんなどの病気に備える団信があると聞いたことがあります。

いわゆる特定疾病保障付き団信のことですね。がんや3大疾病になり所定の状態になった場合に、住宅ローンの残債がなくなるといったものです。
死亡や高度障害でなくても保険の対象になるということで興味がある人も多いと思います。

具体的には、どんなものがあるのですか。

いろいろあって、がんに特化したもの、3大疾病、8大疾病、全疾病などがあります。保険料は、金利の上乗せがあるタイプが多いですが、全く負担がないタイプもあります。

病気になるのはイヤですが、せめて住宅ローンがゼロになったら安心ですよね。

そうですよね。住宅ローンは数千万円単位で借りる人が多いので、金額のインパクトが大きいですね。
ただ、勘違いしている人が多いようですが、病気になったからといって必ずしも住宅ローンがなくなるという訳ではないのです。

えっ、どういうことですか?

がん団信であれば、悪性新生物と医師により診断が確定したら、保険会社から金融機関に保険金が支払われて住宅ローンがなくなるので条件が明確です。
一方で、3大疾病の一つであるである急性心筋梗塞の場合、医師の診療を受けてから「60日以上労働の制限を必要とする状態」と医師から診断されないと住宅ローンはなくなりません。

がん団信に比べると、急性心筋梗塞は何だかハードルが高そうですね。

”こういう場合に保険金が下りますよ”という内容は「支払事由」と呼ばれます。この支払事由は保障内容によってさまざまで、特定疾病保障付き団信に入っていても、保険が下りる、下りないケースもあり得るということです。

なるほど。病気の名前だけじゃなくて、その支払事由というのもチェックしないといけないのですね。

そうです。いざという時に困らないように、支払事由はしっかりチェックしておいた方が良いですよ。期待していた保険が下りなかったらショックですからね。

8大疾病や全疾病の支払事由に要注意

特定疾病保障付き団信には種類がいろいろあるようですけど、8大疾病とか全疾病とか、範囲が広いものに入っておいた方が安心でしょうか。

保障の数が多ければよいというものではありません。先ほどもお伝えした通り、支払事由がとても重要です。
8大疾病や全疾病の団信の中には、例えば「被保険者本人の経験・能力に応じたいかなる業務にもまったく従事できない状態」が1年以上続かないと保険の対象にならないものもあります。少し想像してもらいたいのですが、とても深刻な状態のような気がしませんか。

何だか厳しい感じがしますね。

本人や家族が全く働けないと思っていても保険が下りるかは保険会社が判断します。お医者さんが診断書をどう書くか、就業障害状況の報告書や本人への事情確認が必要になったりします。
住宅ローンは金額も大きいので、保険会社としては出して良いのか慎重にジャッジしますよね。

考えてみればそうですよね。

不安だから何でも保険でカバーするのではなく、自分のリスクを見極めることも大切だと思います。私は医療の専門家ではありませんので、参考として聞いてくださいね。
3大疾病は、がん、急性心筋梗塞、脳卒中が対象になります。一部のがんを除き、基本的に生活習慣が原因です。
例えば、脂っこい食事、喫煙、ストレス、運動不足、睡眠不足などが重なり、健康診断で指摘され、放置しておくと発症するというステップを踏むのが一般的です。指摘されたら発症する前に改善したいですよね。

3大疾病は、誰でもかかる可能性がある病気だという印象を持ってましたけど、確かに…心筋梗塞や脳卒中は健康状態を良くすることで予防できるならそうしたいですね。
ちなみに、8大疾病はどんな病気が対象なのですか?

3大疾病に加えて、高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎の5つです。いずれも生活習慣が要因になる場合が多いですね。

8大疾病と聞くとあれもこれもカバーされて安心と思ってましたけど、ほとんど生活習慣病なのですね。

生活習慣病という名の通り、生活習慣に気を付けて、健康状態を良くすることが大切です。健康診断や人間ドックで指摘されたら、放置せずに改善したいですよね。
ただ、がんについては生活習慣だけとは言い切れない面があります。特に、30代から50代前半の女性は男性に比べて罹患率が高いので、がん団信を検討しても良いでしょう。

がん団信はがん保険代わりになる?

がん団信があれば、がん保険はいらないでしょうか。

がん団信は、がんと診断されたら住宅ローンの債務がなくなりますが、給付金を受け取れる訳ではありません。がん団信は、住宅ローンの支払いがなくなるもの、がん保険は治療や通院のために使うものと考えてください。
マンションの場合は、住宅ローンの残債がなくなっても修繕積立金や管理費は払っていかないといけないので、そこはお忘れなく。

なるほど、わかりました。がん団信にも診査はあるのでしょうか。

はい、医務診査があります。団信は生命保険なので、保険会社に健康状態を告知します。5,000万円以上の融資を受ける場合は、告知書以外に健康診断の結果を提出する必要があります。健康診断の結果や持病などで団信に入れない場合もありますよ。
診査基準は引受保険会社によっても異なります。例えば、がん団信は引受不可でも、三大疾病はOKだったケースもあります。金利以外に団信を軸に考えると住宅ローンの選び方が変わってくると思います。

住宅ローンの団信もチェックしよう

住宅ローンの特定疾病保障付き団信は、金融機関によって内容がさまざまです。保障範囲や支払事由などをチェックして、自分にはどういった団信が適切なのか検討してみてくださいね。

住宅ローンのご相談はFin/d提携のFPへ

Fin/dでは、住宅ローンの商品にも詳しく、ファイナンシャルプランニング全般の実務経験豊富なFPと提携していますのでご紹介も可能です。こちらの問い合わせフォームよりお問い合わせください。

住宅ローンについてはこちらの情報も参考にしてください

2019年10月17日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。

Follow on