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07ネット証券×ネット銀行の「口座連携サービス」が便利でおトク

UPDATE 2020.9.2

はじめに
証券会社で投資をするには、通常は証券口座へお金を移す「入金」という作業が必要です。やや手間となるこの入金作業ですが、一部のネット証券では、系列のネット銀行と連携してより簡単に入出金できるサービスがあるのをご存知でしょうか。
投資信託や株式などを取引する方にはとても便利な口座連携サービス。その内容と導入しているネット銀行をご紹介します。

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口座連携サービス(自動入出金サービス)とは?

ネット証券とネット銀行の口座連携サービスとは、簡単に言うと「ネット銀行にあるお金をそのまま、ネット証券での取引(株式や投資信託の購入)に使用できる」というものです。これは、系列のネット証券とネット銀行間で利用でき、スイープ機能やスイープサービスとも呼ばれます。

一般的に証券会社で取引をするには、証券会社の口座にお金を入れる「入金」というステップが必要ですが、口座連携サービスを利用すれば、この入金の手間をぐっと減らすことができます。
さらに、口座連携サービスの利用で優遇金利が適用されるケースが多く、便利なだけではなくとてもおトクなサービスなのです。

口座連携サービス(自動入出金サービス)の特徴

口座連携サービス(自動入出金サービス)の主な特徴は、次の5つです。 優遇金利は投資をしていなくても適用されるため、誰にでもメリットがあります。

特徴1

銀行預金をそのまま株式や投資信託の購入に充てられる

特徴2

円普通預金に優遇金利が適用される

特徴3

元本保証されている

特徴4

預金保険制度(ペイオフ)の対象である

特徴5

手数料などは無料

口座連携サービスがあるネット銀行

現時点で、口座連携サービス(自動入出金サービス)があるネット銀行は、住信SBIネット銀行、楽天銀行、大和ネクスト銀行、GMOあおぞらネット銀行の4行です。
各社のサービス内容には、少し違いがありますので一覧で見てみましょう。

ネット銀行の口座連携サービス比較

住信SBIネット銀行 SBIハイブリッド預金
特徴
連携先はSBI証券。
円普通預金口座とは別にSBIハイブリッド預金という口座があり、そこに預金を振り替えると利用できる。
円普通預金の自動入出金
○
※SBIハイブリッド預金への振替が必要
外貨普通預金の利用
○
外貨即時入金
円普通預金の優遇金利(税引前)
年0.01%
※SBIハイブリッド預金口座のみ
楽天銀行 マネーブリッジ
特徴
連携先は楽天証券。
楽天銀行の円普通預金口座の預金をそのまま利用できる。
楽天銀行口座に残す金額を設定できる。
円普通預金の自動入出金
○
外貨普通預金の利用
×
円普通預金の優遇金利(税引前)
年0.10%
GMOあおぞらネット銀行 証券コネクト口座
特徴
連携先はGMOクリック証券。
円普通預金口座とは別に証券コネクト口座があり、そこに預金を振り替えると利用できる。
円普通預金の自動入出金
○
※証券コネクト口座への振替が必要
外貨普通預金の利用
×
円普通預金の優遇金利(税引前)
年0.11%
※証券コネクト口座のみ
大和ネクスト銀行 ダイワのツインアカウント
特徴
大和証券の口座保有者のみ、口座開設ができる。
円普通預金だけでなく、外貨普通預金でもそのまま利用できる。
円普通預金の自動入出金
○
外貨普通預金の利用
○
自動入出金
円普通預金の優遇金利(税引前)
×
定期預金のみ優遇金利

GMOあおぞらネット銀行と楽天銀行の優遇金利は注目ですね

口座連携サービスの比較ポイント

各口座連携サービスの比較ポイントは次の4つです。

口座連携サービス比較ポイント

ポイント1

GMOあおぞらネット銀行と楽天銀行は優遇金利が高い

ポイント2

振替が必要かどうか

ポイント3

定額自動入金ができるか

ポイント4

外貨預金の資金移動ができるか

ポイント1 GMOあおぞらネット銀行と楽天銀行は優遇金利が高い

この中で、最も注目したいのが優遇金利です。GMOあおぞらネット銀行では年0.11%、楽天銀行では年0.10%というとても魅力的な金利になっています(いずれも税引前)。
楽天銀行の普通預金金利は年0.02%(税引前)、定期預金金利は年0.03%(税引前、1年もの)ですから、定期預金並みの高い金利を、普通預金に適用できてしまうわけです。
いずれの会社も、口座連携サービスに申し込むだけで、投資をする必要はありませんので、少しでも高い金利で預けたい方には見逃せないサービスです。

少し注意が必要なのは、GMOあおぞらネット銀行と住信SBIネット銀行では、優遇金利が適用されるのは投資用口座(証券コネクト口座・ハイブリッド口座)のみという点です。こちらの場合は代表口座から一度振り替える必要があります。
一方、楽天銀行と大和ネクスト銀行では、投資用口座自体が存在せず、円普通預金そのものに優遇金利が適用されます。

ポイント2 振替が必要かどうか

上の説明と一部重複しますが、GMOあおぞらネット銀行、住信SBIネット銀行では、代表口座から投資用口座(証券コネクト口座・ハイブリッド口座)への振り替えるひと手間が発生します。
楽天銀行と大和ネクスト銀行では、円普通預金をそのまま口座連携サービスで利用できるので、まったく手間がかかりません。

ポイント3 定額自動入金ができるか

そもそも他の銀行からこれらのネット銀行への入金が気になる方もいらっしゃるでしょう。
銀行によっては、定額自動入金といって毎月定額を他の金融機関から自動で取り寄せるサービスがあります。
上記4行のうち、定額自動入金サービスがあるのは、住信SBIネット銀行、大和ネクスト銀行でいずれも無料です。この2行であれば他行の口座、例えば給与振込口座などからの取り寄せが自動かつ無料でできて便利です。

ポイント4 外貨預金の資金移動ができるか

大和ネクスト銀行では、円だけではなく外貨普通預金も口座連携による自動入出金が可能です。
また、住信SBIネット銀行は、自動入出金ではないものの、外貨普通預金を手数料無料でSBI証券へ入金できるサービスがあります。
少し上級者向けの情報になりますが、外貨での投資には大和ネクスト銀行か住信SBIネット銀行が便利でしょう。

まとめ

取引の都度、証券口座に入金する必要がない口座連携サービスは、とても利便性が高いサービスです。さらに、優遇金利がつきますので、投資をしない方にもメリットがありますね。

口座連携サービスを活用しよう

優遇金利で選ぶなら金利の高いGMOあおぞらネット銀行か楽天銀行がおすすめです。SBI証券で投資している方なら住信SBIネット銀行が便利ですね。

ネット銀行のサービスについてはこちらの情報も参考にしてください

各社口座連携サービスページへのリンク

2020年9月2日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。

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