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- はじめに
1万円程度の少額から不動産投資ができる不動産投資クラウドファンディングは、株式よりリスクを抑えて高い利回りが期待できるのが特徴です。
今回の記事では、さまざまな投資商品と比較しながら、不動産投資クラウドファンディングのメリットをまとめました。
不動産投資クラウドファンディングのメリット
不動産投資クラウドファンディングへ投資するメリットは、主につぎの通りです。
- メリット1
少額から不動産投資ができる
- メリット2
さまざまな不動産に投資できる
- メリット3
不動産投資としては手間がかからない
- メリット4
相対的に価格変動リスクが低い
- メリット5
利回りが安定している
メリット1少額から不動産投資ができる
最初に、比較的少額から不動産投資ができるのが特徴です。一般的な不動産投資では、現物の不動産を購入して投資します。
不動産は築古などの極端に低価格の物件を除けば、区分マンションでも1千万円~、一棟物件だと数千万円~数億円はします。ローンを借りて投資するとしても、数百万円~数千万円程度の自己資金を用意するケースが多いです。
これに対して、不動産投資クラウドファンディングは、1万円から投資できるファンドが多くあります。最低投資金額が高めな銘柄でも、10万円程度あれば投資が可能です。不動産投資をしたいが自己資金が少ないという方にはおすすめです。
他の主たる投資と比べると以下の通りで、REITやETFとくらべても少額で投資できる可能性があります。ただし、投資信託や株式なら、ネット証券を利用すれば100円~数千円で投資できるので、さらに少額投資の余地があります。
投資方法別の最低投資金額の目安
不動産投資クラウドファンディング | 1万円~ |
現物の不動産投資 | 数百万円~数千万円 |
投資信託 | 100円~ |
株式(単元未満株投資を利用した場合) | 数百円~数千円 |
REIT/ETF | 数万円(ETFの一部は数千円) |
現物の債券 | 数万円~百万円 |
メリット2さまざまな不動産に投資できる
不動産投資クラウドファンディングを活用すると、さまざまな不動産物件に投資できます。富裕層やよほど不動産に精通していない限り、個人が現物の不動産に投資する場合、ほとんどの方が賃貸住宅(戸建て・マンション・アパート)に投資します。それ以外のタイプの不動産を、個人が取得して経営するのは、相対的にハードルが高いといえるでしょう。
これに対して、不動産投資クラウドファンディングでは、多様なタイプに投資するファンドがあります。たとえば、近年募集された不動産投資クラウドファンディング各社の案件のなかには、以下のようなファンドがあります。
近年の各社のファンドの投資先の事例
サービス名 | 銘柄 | 主な投資対象 |
---|---|---|
利回り不動産 | 利回り不動産63号ファンド(新橋テナントビル) | テナントビル |
CREAL | (仮称)CREALロジスティクス稲毛 | 物流施設 |
COZUCHI | 箱根町 強羅 事業用地 フェーズ2 | 別荘開発のための用地 |
TECROWD | TECROWD70号ファンド障がい者グループホーム「AMANEKU町田野津田町/葛飾東金町」 | 障がい者グループホーム |
TOMOTAQU | トモタクCF68号(RERESO 沖縄) | リゾート宿泊施設 |
メリット3不動産投資としては手間がかからない
不動産投資クラウドファンディングは、現物での不動産投資と比べて手間がかからないのが特徴です。現物の不動産を所有すると、実はいろいろなところで手間がかかります。たとえば、投資を始めるためには、つぎのように投資開始前、投資期中、売却時それぞれにさまざまな手間がかかるのが特徴です。
現物の不動産投資で発生する手間の例
購入前 | ・物件の下見など物件選びの手間 ・銀行審査の手間 ・多額の自己資金の送金 ・金消契約や登記など購入に向けた手間 ・管理会社選び・契約 |
運用中 | ・入退去者管理 ・修繕・メンテナンスの検討・意思決定 ・トラブル発生時の対処 ・大規模修繕における修繕計画や実行 ・確定申告 |
運用終了時 | ・売却に関する不動産会社への相談 ・売却先・売却価格に関する意思決定 ・売却にかかる契約の準備 |
不動産投資クラウドファンディングであれば、これらの手間のほとんどがなくなります。投資開始時にはファンドの情報をもとに投資銘柄を選ぶだけです。投資を始めた後は特にやることはなく、満期時に正常に償還されるのを待てばよいだけです。
実際に現物の不動産に投資すると、毎年の確定申告や購入時・大規模修繕時の資金の準備に意外に手間がかかることが分かります。確定申告の手続きは、たとえ税理士などの専門家に任せたとしても、提出書類や収支の集計などが発生して面倒です。
多額の資金のやりとりは、普段使用するインターネットバンキングでは一度に引き出せない、振り込めないケースも多く、数回・数日に分けて入金するなどの対応が必要な場合も少なくありません。単なる資金の管理も、意外なところで手間がかかる場合があります。
メリット4相対的に価格変動リスクが低い
不動産投資クラウドファンディングは、相対的に価格変動リスクが低いのが特徴です。有価証券投資の場合、多くの資産において価格変動リスクがあります。また、現物の不動産投資でも、売却時の価格上下により売却損益が発生する可能性があります。
価格変動リスク大 | 信用取引、FX、現物の株式 |
価格変動リスク中 | 株式投資信託、ETF、REIT、現物の不動産投資 |
価格変動リスク小 | 債券へ投資する投資信託、クラウドファンディング |
株式や投資信託は、営業日であれば日々価格が変動します。なかでも株式やFXなどは、市場環境により短期間で大きく損益が変わる可能性もあるのが特徴です。不動産や債券は、日々の価格変動はあまり大きくないものの、売却するときには購入時と価格が変化しているリスクがあります。
REITは、不動産投資クラウドファンディングと同様に不動産へ投資するファンド商品です。しかし、こちらは上場しているため、証券取引所の売買により価格が変わります。不動産市況に大きな変化がなくとも、売りが膨らんで価格が下がり、損失を受けるリスクもあります。同じ不動産に投資するファンドでありながら、不動産投資クラウドファンディングと比べて価格変動リスクが大きいのが特徴です。
不動産投資クラウドファンディングにおける価格変動リスクの大きさは、投資先の不動産やファンドの運用方針により異なりますが、一般的に株や投資信託と比べると小さいといえます。日々値動きがあるわけではありませんが、償還時の分配金が変化する形で価格変動の影響を受ける場合があります。
投資先の不動産の資産価値が動く可能性がある以上、リスクはゼロとは言えませんが、実際には、多くのファンドが償還時に元本を毀損させて投資家に損失を与えることなく運用を終了させてきました。たとえば、2024年10月時点ではCOZUCHIやCREALといったサービスは、償還済みの全ファンドが正常償還率100%です。
メリット5利回りが安定している
不動産投資クラウドファンディングは、ここまで紹介した手軽さ、価格変動リスクの少なさがありながら、利回りが安定していて、潤沢な現金収入が期待できるのが特徴です。たとえば、さまざまな資産の利回りの目安を見てみると、つぎの通りです。
投資先の資産 | 利回りの目安 |
---|---|
不動産投資クラウドファンディング | 3%~10% |
投資信託(分配金利回り)* | 0%~20%以上 |
株式(配当利回り) | 0%~11.56% |
現物の不動産投資(表面利回り) | 0.5%~20%程度 |
債券 | 0%台~10%程度 |
どの資産も極端な高利回り銘柄を選べば不動産投資クラウドファンディングより高い利回りを得る方法があるということです。いくつか極端な例をあげると、投資信託では「米国連続増配成長株オープン(3ヵ月決算型)」が2024年9月末時点で25%を超える分配金利回りを実現しています。
また、株式ではダイドーの分配金利回りが2024年10月26日時点で11%を超えています。もちろん、逆に分配金なしの投資信託、配当なしの株式も多数あります。また、利回りが高い銘柄のなかには極端に価格が下がっている、価格変動リスクが高いというケースも少なくありません。
銘柄選びに失敗したり、市場が思わぬ方向に動いたりすれば、潤沢な現金収入を得ても、価格が下落して損益が悪化する可能性もあります。
その点、不動産投資クラウドファンディングは、4%~10%程度の予定利回りを提示する銘柄が多く見られます。さらに、先述の通り価格変動リスクが相対的に小さいため、当初の期待通りのリターンが実現する可能性が高いと考えられます。
魅力的な利回りと価格安定性を合わせ持っているのが、不動産投資クラウドファンディングの特徴の一つといえるでしょう。
不動産投資クラウドファンディングのメリットを正しく理解しよう
不動産投資クラウドファンディングは、少額投資ができる、さまざまな不動産に手軽に投資できる、価格変動リスクが小さいなど複数のメリットがあります。
不動産投資クラウドファンディングの強みは、現物の不動産投資、投資信託や株式など比較対象によって変わってきます。自分が投資を検討している他の資産と比較しながら、不動産投資クラウドファンディングのメリットを正しく捉えましょう。
今回の記事を元に不動産投資クラウドファンディングに魅力を感じる方は、投資先のひとつとして検討してみましょう。
2024年10月26日時点の情報をもとに記事を作成しています。