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- はじめに
楽天証券では「債券マルシェ」にて多数の外国債券が売買できます。また、そのほかに日本円で発行される国内債券へも一部投資可能です。
豊富なラインナップから銘柄を選べる一方で、どの債券に投資すべきか悩む方もいるでしょう。そこで、今回は楽天証券で債券を選ぶときのポイントを4点紹介します。この記事を参考にすれば、自分にあった債券をスムーズに選べるでしょう。
初心者が債券を選ぶときに注目するポイント
楽天証券で債券を選ぶときには、次の5つのポイントに着目しましょう。
- ポイント1
通貨:外貨建ての債券は為替変動の影響を受ける
- ポイント2
発行体と格付け:格付けは元利金返済が滞る「デフォルト」のリスクの高さを表す
- ポイント3
利回り:年間の収益率の指標。高いほど収益性が高いことを意味する
- ポイント4
償還日・残存期間:投資家に現金が返済されるまでの期間を示す
- ポイント5
買付単位・買付単価:最低投資金額を知るうえでの参考になる
それぞれの着目点について、順番に詳しく紹介します。
通貨
日本円で発行される国内債券か、ドル・ユーロなどの外国通貨で発行される債券かを選びましょう。外国債券を購入する場合、日本円との為替変動の影響を受けます。
たとえば、米ドル建ての債券を購入した場合、保有期間中に得られる金利(クーポン)、満期に受け取る返済金は全て米ドル建てです。もし、投資開始時点より円安になっていれば、円で考えたときの受取額は増えますし、円高では減ります。
円高の幅が大きいと、米ドルでみたときには利益が出ているようにみえても、円換算すると利益が小さかったり、損失になっていたりするリスクもあります。なお、円建ての債券であれば、為替のリスクは発生しません。
楽天証券では債券マルシェおよび国内債券のページで次の通貨の債券が購入できます。
- 米ドル
- ユーロ
- 日本円
ただし、2024年1月時点では大半が米ドル建ての債券です。とくに外国債券を売買するときには、為替リスクを伴うことを理解したうえで、銘柄を選びましょう。
発行体と格付け
債券選びにおいては、発行体および付与されている格付けに着目するのが大切です。発行体とは、その債券を発行している企業や国、公的機関などを指します。債券によってリスクの高さを示す「格付け」が付与されています。
債券において注意すべきリスクは、発行体が金利の支払いや元本返済が出来なくなる「デフォルト」を引き起こすことです。
「格付け」は企業や債券の安全性を評価する専門機関である格付け機関が、事業環境や財務状況などをふまえて付与します。格付けが高い発行体の債券ほど、デフォルトせずに当初の予定通り元利金の支払いが行われると期待できます。
一方で、一般的に格付けが低い発行体の債券は次に紹介する利回りが高く、相対的にハイリスク・ハイリターンな債券です。自身のリスクに対する考え方に応じて、適度な格付けを持つ発行体の債券を選びましょう。
利回り
債券の収益性を表す「利回り」も債券選びの重要な指標です。利回りとは、投資した金額に対する年間の収益率です。債券マルシェにおいては「参考利回り」としてその時点の利回りが掲載されています。
利回りが高い債券の方が、高い投資収益が期待できる点では魅力的です。しかし、一般的に利回りが高いほど格付けが低いハイリスクな債券となります。また、格付けが同程度の債券では、残存期間が長いほど利回りが高くなる傾向もあります。
利回りの高さだけでなく、同時に格付けや残存期間も比較しながら自分に合った銘柄を探しましょう。
償還日・残存期間
償還日とは発行体が投資家に資金を返済する日で、残存期間は投資開始時点から償還日までの期間です。
証券取引所に上場しておらず、リアルタイムで売買する方法がない債券は株式と比べると途中売買がしにくい商品です。そのため、償還日まで保有し続けることを念頭において投資するのがよいでしょう。
償還日まで保有を継続する場合、投資家は償還日まで債券を現金化できないことになります。残存期間が長い債券に投資するなら、換金が必要にならないよう余裕資金で投資する必要があります。
買付単位・買付単価
投資資金が小さい方は、買付単位と買付単価にも着目する必要があります。買付単位とは、その債券を購入するために最低限必要な単位で、買付単価は債券の価格にあたるものです。
債券マルシェの米ドル建て債券の場合、次の買付単位の債券があります。
- 100USD
- 1,000USD
- 2,000USD
実際の購入金額を知るうえでは「買付単価」も見る必要があります。実際の購入金額は次の式できまるからです。
購入金額=買付単位 × 買付単価
2024年1月7日時点のマクドナルドの最低購入額を計算してみましょう。なお、債券の買付単位と買付単価は次の通りです。

購入金額: 1,000USD × 94.43% = 944.3USD
円ベースでの必要金額を知るためには、ドル円の為替で換算する必要があります。たとえば1ドル=150円の場合、最低購入金額は次の通りです
円ベースの最低購入金額:944.3USD × 150円 = 141,645円
最低購入金額の計算を表にまとめました。買付に必要な日本円の金額を把握する際の参考にしてください。
マクドナルドの最低購入金額の計算式
この表は横にスクロールできます
項目 | 数値 |
---|---|
①買付単位 | 1,000USD以上 |
②買付単価 | 94.43% |
③米ドルベースでの最低購入金額(①×②) | 944.3USD |
④米ドル円為替レート(仮定) | 150円/ドル |
⑤円ベースの最低購入金額(③×④) | 141,645円 |
自分に合った債券で投資を始めよう
今回紹介した、つぎの5つのポイントに着目すれば、初心者でも自分に合った債券に投資ができます。
①通貨
②発行体と格付け
③利回り
④償還日・残存期間
④買付単位
楽天の債券マルシェは、これら投資を考えるうえで必要な情報が一目で分かる構造になっていて、自分に合った債券を選びやすいのが特徴です。
債券は、一般的に利回りが高い=収益性が高ければリスクが高くなります。また、残存期間が長い債券は、当面使用する予定のない資金を投資に充てなければなりません。
デフォルトリスクに対する考え方や余裕資金の規模を踏まえて、自分に合った債券を選んで投資しましょう。
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2024年2月20日時点の情報をもとに記事を作成しています。