UPDATE 2019.5.9
楽天証券の手数料には2つのコースがあります。「超割コース」と「いちにち定額コース」です。
口座開設時にどちらのコースにするのかを選ぶのですが、コースによって手数料体系が異なるのは国内株式のみ(PTS取引にも適用されます)。
超割コースが、国内株式1回の取引金額に応じた手数料体系であるのに対して、いちにち定額コースは、1日の取引金額合計に応じて手数料がかかります。
その他の商品(海外株式、投資信託、楽ラップ、FXなど)については、どちらのコースを選んでも取引手数料は変わりません。ただし、超割コースを選ぶと、対象商品(※)の取引手数料が1%ポイントバックされるという特典があります。
※国内株式、海外株式、投資信託、金・プラチナ、先物・オプション
超割コース | いちにち定額コース | |
---|---|---|
国内株式 | 1回の取引金額に応じた手数料 | 1日の取引金額(※)の合計に応じた手数料 ※現物取引と信用取引の合計 |
国内株式以外 | 共通の手数料 | |
ポイントバック | あり ※国内株式、海外株式、投資信託、金・プラチナ、先物・オプションの取引手数料が1%ポイントバック |
なし |
次に、超割コースといちにち定額コースの具体的な手数料の違いを見てみましょう。
2つのコースの違いは、主に国内株式の手数料体系ですので、今回は、国内株式(現物取引)の手数料(税込)を取引金額100万円までで比較します。
超割コース (1回あたり) |
いちにち定額コース (1日合計) |
|
---|---|---|
5万円まで | 55円 | 無料 |
10万円まで | 99円 | |
20万円まで | 115円 | 210円 |
30万円まで | 250円 | 314円 |
50万円まで | 471円 | |
100万円まで | 535円 | 943円 |
ケースに分けて比較すると、おおむね次のようになります。
国内株式の取引をコンスタントに1日2回以上行う方は「いちにち定額コース」がおすすめですが、そうでない方や初心者の方は「超割コース」を選んでおくのが無難でしょう。
また、2つの手数料コースは毎営業日変更可能ですので、状況に応じて柔軟に変更することができます。
超割コースの国内株式手数料は、楽天証券のWebサイトには業界最低水準と記載されています。
実際、他社と比べてどういう状況なのか確認してみましょう。
楽天証券の超割コースと、主要ネット証券3社(SBI証券、、マネックス証券)の1取引ごとの国内株式手数料(現物取引)を比較した表がこちらです。
表の中で王冠マークがついている箇所が、取引金額帯で最も安い手数料になります。
楽天証券の超割コースは、SBI証券のスタンダードプランと並んで、すべての金額帯で最安であることがわかります。
さらに、超割コースには手数料1%分のポイントバックがあります。
ポイントバックされるポイント数は、取引金額5万円までの55円(税込)で1ポイント、3,000万円の1,013円(税込)で10ポイント(楽天ポイントか楽天証券ポイントとして受け取れます)。
このポイントバックを考慮すると、SBI証券よりもおトクであると言えるでしょう。
ここで1点補足があります。
表中に「超割コース 大口優遇」という欄があり、超割コースより安い料金であることに気づいた方もいらっしゃるでしょう。この「大口優遇」というのは、楽天証券で信用取引の新規建約定金額や投資信託の残高が特に多い方向けの手数料優遇サービスです。
優遇条件のハードルはかなり高く、一般の個人投資家の方がクリアするのは現実的ではありません。詳しい条件を知りたい方は、下記のリンクをご覧ください。
楽天証券の超割コースは、国内株式では1回の取引金額に応じた手数料体系であり、国内株式や投資信託などの取引手数料の1%がポイントバックされる点が特徴です。国内株式をコンスタントに1日2回以上取引することがなければ、「超割コース」を選んでおきましょう。
楽天証券は、国内株式でも投資信託でもおすすめのネット証券です。楽天ポイントを活用できる点も魅力ですね。
2019年5月9日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。