UPDATE 2019.3.29
ストックポイント(StockPoint)は、お手持ちのポイントを個別企業の株価に連動して運用できるサービスです。スマホアプリで利用できます。
株式投資というと、投資初心者の方には少しハードルが高い印象があるかもしれません。でも、ストックポイント(StockPoint)なら貯まったポイントを運用しますので、資金の準備はいりません。現金と違ってリスクをあまり気にせずに始められます。
ポイント運用を始めると日々の株価の動きなどに関心が向くようになりますので、投資初心者の方にとっては勉強になりますし、相場の動きを感じられるようになります。
ポイントと言えどもご自分の資産ではありますので、デモ取引よりもリアリティがありつつ、ゲーム感覚で楽しむことができるといった点がメリットです。
1ストックポイント(StockPoint)=1円として疑似的に株式投資できる
ストックポイント(StockPoint)は提携ポイントから交換できる
運用したポイントは実際の株式か提携ポイントに交換できる
1ストックポイント(StockPoint)は1円に換算され、株式に投資することができます。
提携ポイント100円分から投資でき、手数料を引いた95ストックポイント(StockPoint)から積み立てていくことが可能です。
注意点は、あくまでも「擬似的」な株式投資であり、通常株式投資をしているともらえる配当金、株主優待、また株主総会の議決権などはありません。
ストックポイント(StockPoint)は、提携ポイントであるサイバーエージェントの「ドットマネー by Ameba」とクレディセゾンの「永久不滅ポイント」のふたつから交換することができます。
ドットマネーは、クレジットカードのポイントや、ハピタス・げん玉などのポイントサイトのポイントをまとめることができるサービスで、現金や各種電子マネー、マイルなどに交換できるサービスです。100ドットマネーで95ストックポイント(StockPoint)に交換することができます。
クレディセゾンの永久不滅ポイントは、基本的にセゾンカードの利用で貯まるポイントで、有効期限がない点が大きな特徴で人気となっています。
また、この他に「STOCK POINT カード」というクレジットカードがあり、利用額に応じて還元されるポイント(フリーポイント)なら、そのままストックポイント(StockPoint)内で使えます。
運用したポイント数がその株価の1株相当になれば本物の株式に交換することができます。
その場合は、SBI証券かみずほ証券の口座開設が必要となります。
投資対象は、2019年3月に大幅に追加されました。それまでは国内株式・ETF合わせて15銘柄と少なかったのですが、東証1部、東証2部、マザーズなどの170銘柄となり、対象商品も国内株式、ETFに加え、投資信託、REIT、FX(ドル円)、仮想通貨まで拡大されています。
これまでよりも「選ぶ」ためのエネルギーが必要にはなりますが、選択肢が増えることは歓迎すべきこと。原資がポイントになりますので、好きな商品を出している企業、今後伸びそうな仮想通貨など、気軽な視点で選ぶことができるのではないでしょうか。
メールアドレスの登録のみでストックポイント(StockPoint)は始められます。現金を準備する必要はなく、ドットマネーかクレディセゾンのポイント、STOCK POINTカードがあれば大丈夫です。
ドットマネーやクレディセゾンの会員になっていない場合は、会員登録してポイントを貯める必要があります。
ポイントを使ってみたいと思ったら…いくつか注意点があります。
提携ポイントが少ない
提携ポイントの交換レートがよくない
ストックポイント(StockPoint)は失効する可能性がある
ストックポイント(StockPoint)では配当金が受け取れない
まず、提携ポイントがドットマネー、クレディセゾンの永久不滅ポイント、STOCK POINTカード(フリーポイント)の3つのみ、という点で入口が非常に狭く限られています。
お手持ちのポイントがドットマネーと提携していないかを確認し、提携していれば、まずドットマネーにポイントを移すことが必要です。ドットマネーと提携したポイントを持っていない、またはクレディセゾンのポイントも貯めていない…そんなときはまずポイントを貯めることから始める必要があります。
ストックポイント(StockPoint)から株式のポイントに交換するときのレートが決して安くありません。
ドットマネーでご説明すると、
(1)ドットマネーからストックポイント(StockPoint)に交換する場合、手数料として5%引かれます。
例:100マネー→95ストックポイント
(2)株式ポイントでの運用後、ドットマネーに戻す場合、さらに手数料として2%引かれます。運用成果がゼロだった場合は手数料分マイナスになります。
例:100ストックポイント→98マネー
これは、実質約7%の手数料がかかるということになります。現在、ネット証券会社で株式取引をするとその手数料は1%未満なので、この手数料が非常に高いと言えます。
特定の株式のストックポイント(StockPoint)を取得してから2年間新たな取得がなかった場合には失効になることも要注意です。
株式のストックポイント(StockPoint)に交換してから2年以内に追加投資か、株式への交換、提携ポイントへの交換など、何らかの動きが必要です。一度交換して、「上がらないから」と放ったらかし(いわゆる「塩漬け」状態)にしていると、ゼロになってしまう可能性があるんですね。
実際の株式投資では配当がありますが、ストックポイント(StockPoint)はあくまでも「擬似的に」株式に投資しているだけなので、配当があっても配当金を受け取ることはできない点も気をつけておきましょう。
今回はストックポイント(StockPoint)での擬似的株式投資サービスについてご紹介しました。
現時点では提携ポイントが少ない、ポイントの交換レートがよくないなどのデメリットが大きいものの、現金を使って投資する勇気が出ない方でも、気軽に始められるポイント投資サービスだと思います。特に、投資初心者の方はチェックしてみてください。
2019年3月29日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。