UPDATE 2019.1.11
米国株式の取引は、国内株式よりも手数料が高いうえに為替手数料もかかります。
米国株式の売買時にかかる取引手数料は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券ともに、約定代金の0.45%(最低手数料:0米ドル、上限手数料:20米ドル)と同額です。
そのため、手数料に違いが出るのは「為替手数料」だけになります。3社の為替手数料を比較してみます。
米国株式の取引は、米ドルまたは日本円での取引が可能です。
米ドルで取引する場合、あらかじめ米ドル資金を準備する必要があります。その証券会社内で円から米ドルに為替取引する方法が一般的で、その際のSBI証券、楽天証券、マネックス証券の為替手数料は、1米ドルあたり25銭とやや割高です。
例えば、1,000米ドルで250円、1万米ドルだと2,500円の為替手数料がかかる計算です。
日本円でも取引できますが、約定後に円と米ドルの為替取引が行われるため、同じく為替手数料(25銭)が発生します。
SBI証券では、この為替取引の他に2つの割安な方法が用意されており、この点で他社よりコスト面での優位性があります。
まず、比較表を見てみましょう。
証券会社の為替取引(3社共通) | SBI FXαからの現引 | 住信SBIネット銀行 | |
---|---|---|---|
為替手数料(為替スプレッド) |
25銭 |
0.5銭 |
4銭 |
1,000米ドルあたりの為替手数料 |
250円 |
利用不可 |
40円 |
1万米ドルあたりの為替手数料 |
2,500円 |
50円 |
400円 |
まず注目すべきなのが「SBI FXα口座からの現引」をして外国株式口座に入金することができる方法です。米ドルのみに適用されるサービスで、為替手数料は1米ドルあたり0.5銭と格安なため、コストを大きく下げることができます。1万米ドルでも為替手数料は50円しかかかりません。
現引とは、その時点での為替レートで日本円を入金し、外貨のまま受け取ることです。為替レートの適用がこの時点のものになる点にご注意ください。
デメリットとしては、1万米ドル単位でしか取引できないことが挙げられます。現引も同様に1万米ドル単位からとなります。1万米ドルは、1ドル=100円の場合で100万円ですので、かなり大きな額だと感じる方も多いのではないでしょうか。
※ミニFXという1,000米ドル単位の取引もありますが、現引はできません。
少額で取引をしたい場合は、「住信SBIネット銀行の外貨預金(米ドル)から入金する」方法が最も低コストです。
住信SBIネット銀行では1米ドルから取引でき、為替手数料は1米ドルあたり4銭とネット銀行の中では最安水準です。
SBI FXαよりは高いものの、証券会社の為替取引に比べれば6分の1以下となり、1万米ドルでの為替手数料は400円に抑えられます。
こちらの方法であれば、円高のときにまとめて米ドルを購入しておき、有利な為替レートのまま米ドルを利用することができますので、その点も魅力と言えます。
投資においてコストはできるだけ抑えたいものです。多少の手間はかかりますが、しっかり抑えて賢く投資しましょう。
SBI証券なら、SBIグループ各社との連携で、為替手数料を抑えて米国株式を取引できます。国内株式や投資信託などでもおすすめできます。
2019年1月11日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。