UPDATE 2022.8.18
主要ネット証券であるSBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券、auカブコム証券、GMOクリック証券の6社の貸株サービスを比較しましょう。
通常金利
0.1%
最高金利
18%
金利1%以上の銘柄
611
株主優待
自動取得
配当金
自動取得
信用口座との
併用
代用有価証券
の貸付
A- / 安定的
通常金利
0.1%
最高金利
18%
金利1%以上の銘柄
612
株主優待
自動取得
配当金
自動取得
信用口座との
併用
代用有価証券
の貸付
なし
通常金利
0.2%
最高金利
10%
金利1%以上の銘柄
63
株主優待
自動取得
配当金
自動取得
信用口座との
併用
代用有価証券
の貸付
なし
通常金利
0.1%
最高金利
14%
金利1%以上の銘柄
65
株主優待
自動取得
配当金
自動取得
信用口座との
併用
代用有価証券
の貸付
BBB+ / 安定的
通常金利
0.02%
最高金利
17%
金利1%以上の銘柄
265
株主優待
自動取得
配当金
自動取得
信用口座との
併用
代用有価証券
の貸付
A+ / 安定的
通常金利
0.1%
最高金利
17%
金利1%以上の銘柄
610
株主優待
自動取得
配当金
自動取得
信用口座との
併用
代用有価証券
の貸付
BBB+
証券会社から受け取る金利は、通常金利は多くが0.1%ですが、ボーナス金利として高めに設定されている銘柄があり、最高金利は10%台とかなりの高金利になっています。
1%以上のボーナス金利の銘柄数は SBI証券、楽天証券、GMOクリック証券で多くなっているため、 高金利を得られるチャンスが多くなります。
なお、松井証券は通常金利を0.2%と他社より高く設定しています。
貸株サービスでは、株式の名義が証券会社に移ってしまいますので、そのままだと貸した側は株主優待を受け取ることができません。その不利益をなくすためのサービスが「株主優待自動取得制度」。株主優待権利確定日に貸株が解除され、権利確定後、再度自動的に貸し出されるという便利な仕組みです。
この制度は各社とも用意しています。
楽天証券、松井証券、マネックス証券には「配当金自動取得制度」があります。
「配当金自動取得制度」がない場合でも、貸株サービスでは、貸している間でも配当金と同額の配当金相当額が受け取れます。ただし、配当金相当額で受け取ると、配当金控除がないことや、雑所得扱いとなり20万円以上の場合は確定申告が必要になるなどのデメリットがあります。
配当金の合計が20万円を超えていて確定申告をしたくない時は、配当金自動取得制度があると便利です。
以前は、調査対象6社の中でも、信用口座を開設している場合は貸株サービスを利用することができない証券会社がありましたが、現在は6社とも貸株サービスと信用口座の併用が可能になっています。
ただし、代用有価証券を貸株できるかどうかは、各社で違いがあります。代用有価証券の貸株が可能なのは、楽天証券、松井証券、マネックス証券です。
貸株サービスを利用する場合、証券会社の信用リスクがあります。信用リスクとは、証券会社が破綻した場合のリスク。貸株サービスでは、株式の名義が証券会社に移ってしまうので、万が一証券会社が破綻した場合には、一部または全部の株式が戻ってこないのです。
信用リスクの基準のひとつに専門機関による格付けがあります。BBB(トリプルB)格は信用力が十分、A格以上は信用力が高いと判断されます。格付がある4社は、いずれもBBB以上であり、現時点での信用リスクは高くないと見てよいでしょう。
貸株サービスは全銘柄が対象になるわけではありません。例えば、以下のような銘柄は貸株サービス対象外になる場合があります。
証券会社ごとに非対象銘柄は異なりますので、詳細を確認するようにしましょう。
貸株サービスを始めるには、ネット証券に口座を持っていれば簡単に始めることができます。
口座にログインして書面を確認して、同意、承認するだけです。もちろん無料で利用できます。早ければ、当日から貸出金利を受け取ることができます。
貸株サービスは通常金利でも0.1%と、ネット銀行の定期預金などの金利水準と比べても引けを取りません。保有している株式があれば利用を検討してみてはいかがでしょうか。
大手ネット証券の貸株サービスには、それほど大きな違いはありません。SBI証券、楽天証券では国内株式手数料が低めで、取引ツールも充実しています。こちらの2社を軸に検討してみましょう。
2022年8月18日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。