UPDATE 2022.8.18
テーマ型投資は、そのテーマを構成する複数の企業の株式を、金額を指定して一括で買う仕組みです。テーマに合った銘柄の詰め合わせを買うようなイメージです。
テーマ型投資サービスとしては、SBI証券の「テーマキラー」や「FOLIO(フォリオ)」などがあります。「テーマキラー」は5万円、「FOLIO(フォリオ)」は1万円台といった比較的少額で、複数の銘柄を買えることが特徴です。
通常、株式を売買する際は100株単位で取引をしますが、最低購入金額が株価×100となり、それなりの金額が必要となります。
しかし、テーマ型投資の場合、売買単位とは関係なくより小さな単位で購入できるため、比較的少額で購入できます。また、テーマ型ですので、そのテーマを構成する銘柄を一度に複数購入するかたちとなります。
テーマを選ぶだけで投資が始められますので、個別銘柄を選ぶよりも簡単という意味では、投資を始めやすいサービスと言えるでしょう。
サービスの仕組みは単元未満株取引になります。単元未満株取引について詳しくは、こちらをご覧ください。
銘柄選びの手間がないことに加えて、通常の株式投資と同様に配当金を受けることができます。
少額で株式投資ができる
テーマを選ぶだけでよい(銘柄を選ぶ手間が省ける)
複数の銘柄を分散して持つことで、1社の銘柄を保有することに比べてリスクが分散される
配当金を受け取ることができる
テーマ型投資には注意しておきたい点もあります。よくあらかじめ知っておきましょう。
通常の取引に比べて手数料がやや割高
取引時間に制限があり、成行注文のみ(指値注文はできない)
株数が単元に満たないと株主優待を受けられない(議決権もない)
気軽に始めやすい雰囲気だが、投資には変わりないので投資の知識は必要
次に、主なテーマ型投資サービスである、SBI証券の「テーマキラー」と「FOLIO(フォリオ)」のサービス内容を比較してみましょう。
テーマキラー | FOLIO(フォリオ) | |
---|---|---|
証券会社 |
SBI証券 |
株式会社FOLIO |
最低投資額 |
5万円 |
1万円台から ※テーマによって投資できる金額が異なる ※おまかせ投資は10万円から |
手数料(税込) |
買付手数料:無料 |
売買代金の0.55% |
テーマ数 |
30 |
80以上 |
1テーマごとの社数 |
10 |
10 |
特定口座 |
|
|
NISA口座 |
※手数料優遇はなし |
|
約定回数 |
1日3回 |
1日3回 |
リバランス |
|
案内あり(3ヵ月に1回の提案) |
SBI証券のテーマキラーのメリットは、2つあります。1つは買付手数料が無料である点です。売却時には手数料がかかりますが、少しでも手数料を抑えられるのはうれしいですね。
もう1つは税制優遇のある「NISA口座」で運用できることです。NISA口座では、売買による利益や配当金に対して通常約20%かかる税金がかかりませんので、その分おトクに投資ができます。
また、SBI証券なら、テーマ型投資だけでなく、通常の株式取引や投資信託の取引などもできますので、テーマ型投資をきっかけにしっかりと投資をしていきたいという人にはよいでしょう。
FOLIO(フォリオ)は、テーマ型投資やロボアドバイザーを提供する証券会社。テーマ数が80以上とテーマキラーよりも豊富なことが大きな特徴です。
テーマの例としては、「人口知能」「VR(仮想現実)」といったテクノロジー系や、「テレビゲーム」「お酒」といった身近なもの、「働き方改革」「カジノ解禁」など、幅広く用意されています。1万円台から買えるミニテーマもあり、より少額から始められます。
また、洗練されたデザインやキャッチーなコピーにより、初心者でも始めやすい雰囲気があります。
株式投資に興味があるけど銘柄選びが難しいという方や、資金が多くない方は、テーマ型投資もひとつの選択肢となるかもしれません。手軽ではありますが投資には変わりありません。旬なテーマで銘柄を購入するということが、どういったことなのかも調べた上で検討すると良いでしょう。
SBI証券なら、テーマ型投資だけでなく、国内株式や投資信託などの取引もできます。広がりがあるという意味で、FOLIOよりSBI証券がおすすめですよ。
2022年8月18日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。